10月18日まで京都で開催されていたKYOTOGRAPHIE2020からのリポート4回目。「VISION」をテーマに掲げ多様な視点により作られた「VISION」を集めたフェアになっている。コロナで一変した世の中。世界を変えるにはまず自分たちの「VISION」を変えなければならない、一人一人が問題を「自分ごと」として考えることができた時に世界は必ず変わるのだというのが今回のステートメントである。今回紹介するのはもっとも話題の展覧会だったひとつの片山真理「home again」である。9歳の時に疾患で両足を切断するという壮絶な運命によって足を失った作家はそんな自分自身をモチーフに写真作品を制作する。自らを模したオブジェを起点としたり近年は自分の体そのものをモチーフとして晒し作品を作っている。足がないという事実と向き合い、それを創造力のバネにするのは生きるということに実に真摯で前向きな勇気ある生き様だと思う。今回は最新シリーズの「in the water」を中心に過去の代表作も合わせて展示しているが艶やかな美しい写真ばかりでとても感動的だった。本年、第45回木村伊兵衛写真賞を受賞したことでさらに注目が高まる作家の2017年以来の展覧会である。
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