神宮外苑にあるMAHO KUBOTA GALLERYにて長島有里枝による個展「B&W」が開催されている。白黒のモノクローム写真にの展覧会でアーティスト本人がアナログプリントした作品が展示されている。長島有里枝は「家族」や女性の「ジェンダー」などをテーマに作品を発表してきた作家である。男性よりも女性のアーティストに多いのではと思うのがこうした身近な感情や女性ならではの身体的な体験を作品の根元に持つという点でジョージア・オキーフ、フリーダ・カーロ、ルイス・ブルジォワなど数々のアーティストの作品にもこうした傾向が見られるように感じる。それは女性が自らの体に子を宿し、出産して家族を作るという体験をするからだろうか。男性ももちろん家族を作るが女性のように妊娠や出産をするわけではないし毎月訪れる生理という身体的な変化を経験することもない。今回の長島有里枝の作品はいくつかの風景写真と白黒のモノクロームの花のような美しいイメージなどだがどれにも身体的な何かを感じてしまうしなぜか人間の儚さや美しさのような清らかな感情の輝きを連想させられた。

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