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天王洲アイルにあるKOUSAKU KANECHIKAギャラリーにて館鼻則孝に展覧会「Dual Dialogue」が開催されている。2017年のKOUSAKU KANECHIKAギャラリーの杮落としの展覧会から今回で4回目となるこの展覧会ではタイトルにもなっている「Dual Dialogue」が主題となっている。コロナ渦での外出自粛が作家にとっての契機になったという作品は継続的に取り組んできた絵画表現の延長にあるとはいえ自分自身との対話、過去の日本文化を見直す過程から導かれた様々な要素をペアリングのように成立させるという新たな形を表現している。作品では雷雲や稲妻といった日本の伝統的な芸術に登場するモチーフを色鮮やかに再構成しているが細部にわたってこだわりを貫いたディテールの表現、テクニックの見事さは素晴らしいと感じた。日本の古くからの美意識を現代の感覚で鮮やかに表現し直すような作家の試みは新しく今後もさらに楽しみである。

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