外苑前にあるギャラリーEUKARYOTEにて磯村暖の個展「OFF THE SIDELINE」が開催されていた。世界の社会課題やマイノリティーの文化とアートを横断する姿勢と表現が多くの共感を呼びフォーブスジャパンが選ぶ「30 UNDER 30 JAPAN 2019」にも選出されるなど近年目覚ましく活動の幅を広げてきた作家という磯村暖の個展はインスタレーションや平面、立体作品での構成だった。異なった価値観のもとに振り分けられるマイノリティーとマジョリティーや地獄と天国といった二分法的な価値観に問いかけるというコンセプトのもと表現される作品はある種のシュミレーション・アートとして制作される。西洋と東洋の価値観の違い、アジアの美術史や宗教表現、フォークアートについて深めた思考など作家自身のアジア人としてのアイデンティティーへと繋がる新たな境地となるような彫刻やインスタレーションは見応えがあった。

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