有楽町の阪急メンズ7階にあるtagboat Galleryにてヒロ杉山展”DROP SHADOW”が開催されている。ヒロさんはアートディレクターや大学教授もする一方でアーティストとしても作品を発表している。PARCOから始まったサブカルチャーの全盛期よりイラストレーターとして活動を始めてバブルの崩壊など社会の浮き沈みにも色あせることなく活躍し続けてきたのは素晴らしいことだ。移り変わる時代に合わせてスタイルを変えて表現を続けてきた柔軟なスタイルがヒロさんの真骨頂だと思うが今回はコンピューターブラフィックスの手法をアナログなキャンバスに落とし込むという作品になっている。そこに登場するギリシャ神話の神々の姿はアナログに描かれているのにコンピューター的でテーマの面白さと表現方法の面白さが重なってヒロさんらしい新作となっていると思う。

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