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市ヶ谷にあるMIZUMA ART GALLERYにて山本竜基展が開催されている。様々な手法を使い自身の自画像を徹底的に描き続けてきたという作家のこのギャラリーでの6年ぶりの個展である。自画像に加えて今まで何度も例外的に描いてきた他者像である母親を巨大なキャンバス作品の中心に置いた作品「おかんと戦争」は圧巻の大作だがまるで宇宙の真ん中に立つ若き日の母の周りを学生服姿の作家自身が戦闘機のように飛び回り戦いを繰り広げている。他にも作家自身が登場する大作もあるし数え切れない数の小さい作品の集積としての大作も展示されている。作品を近くで見るとその細かな描写テクニックの凄さに驚かされるが厚塗りも駆使して描かれた世界は森羅万象のように多様な要素が詰め込まれた小宇宙のようだ。これだけの細かくて膨大な作品を制作するのは並大抵のことではないし6年くらいかかっても不思議ではないと納得する展覧会である。

大作「おかんと戦争」では曼荼羅のような世界が広がる。

爆発的なエネルギーに溢れた作品は途方も無い労力で描かれる。

数え切れない小さな作品で構成された大作。凄い。

小さい作品も細かく描きこまれる。

自分を見下ろしたような自画像。色が鮮烈である。

母の肖像画は鉛筆で細かい描写で描きこまれている。

   

宙に浮く作者。穴に落ちてゆくところなのか?

作品細部の厚塗りや筆運びなど実に手が込んでいて素晴らしい。

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