六本木の小山登美夫ギャラリーにて菅木志雄の展覧会「放たれた景空」が開催されている。今回は小山登美夫ギャラリーの展示と同時期に青山のスパイラルガーデンでも展示が開催されているのでそちらも要チエックだ。菅木志雄といえば「もの派」の代表的な作家であり日本はもちろん世界でも注目され続ける現代美術作家である。実に今年で77歳になるという現在も毎日制作をするという精力的な制作意欲は素晴らしいし、作品はより深みを増していくようにさえ感じる。空間とものの関係を様々な試みで探るような作品は作品として美しい品格のような魅力も兼ね備えていて作家の美意識の高さを表しているかのようである。パッと見つめた瞬間でもいいし、または長い時間をかけて色々な角度から眺め繰り返しながらでもいいが、作品から放たれる様々なパワーを感じるのは素敵な体験だと思う。