六本木ヒルズにある森美術館にて「STARS展:現代美術のスターたち 日本から世界へ」が開催されている。草間彌生、リ・ウファン、宮島達男、村上隆、奈良美智、杉本博司といった日本から世界へ飛び出して活躍する6人の現代美術アーティストを特集するような展覧会は見応え十分だ。日本だけにとどまらず世界的に活動するこの6名は世界中で高い評価を得ているのはいうまでもないが改めてそれぞれの活動の軌跡を初期作品と最新作を一堂に展示紹介することで振り返るような貴重な展示となっている。日本の現代美術における国境や人種などを超えた普遍的な課題の追求、伝統美やテクノロジー、サブカルチャーなど日本独自の社会的文化的な背景も踏まえて1950年代から今日まで海外で開催された主要な日本美術の資料なども展示されていて世界において日本の現代美術とは何か?という問いに答えるような貴重な展覧会でもある。