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有楽町に一般社団法人日本現代美術商協会(CADAN:Contemporary Art Dealers Association Nippon)が開設された。日本の美術市場における振興と普及、市場の確立や発展、現代美術作家の国際的認知の向上、若手作家への支援や育成を目指し設立された非営利の業界団体だ。日本の現代美術業界において必要な税制やシステムなどの様々な問題点が議論されて来た中、この「日本現代美術商協会」の設立に至ったわけだが世界の現代美術市場とは離れた特異な市場を形成して来た日本の現代美術市場においてギャラリーが団結してこのような非営利団体を結成するのは大変にいいことだと思う。現代アートのマーケットは単にいい作家や作品があればいいというだけではなくそれを販売して利益を上げアーティストをさらに育てマーケットを開拓し、美術史の中にアーティストの存在を着地させるというギャラリーの存在なくしては成立しないのである。このCANDANという新しい団体組織が日本における現代アートの業界全体を束ね高め合い意識的に現代美術業界全体に寄与していきながらこれからの世代に確固たる成果を残せることに大いに期待したい。新たにオープンしたギャラリースペースにてメンバーギャラリーがテーマごとに10人の作家を選出して行う展覧会「CADAN Showcase」が開催されるが初回はWAITING ROOMの芦川朋子さんのキュレーションによる展覧会が開催中だ。

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