六本木にあるShugoArtsギャラリーにてアンジュ・ミケーレの展覧会「イマジナリウム」が開催されている。ヴェネツィア生まれで京都に在住する作家は海や山、星、月、植物、鉱物といった自然のエレメントをモチーフとした平面作品を制作する。現実世界を見つめてそれを自分の内なるイメージへと変換して表される絵画作品は作家自身と一体となった表現となる。近年は京都の西陣織の銀糸の材料となるアルミ紙を主持自体にして独自の絵画表現を展開しているそうである。この作家の作品を見ていると極限まで研ぎ澄まされた感受性が感じたままを実に素直に自由に絵画作品に表していることに驚かされる。どんなに画面が複雑であろうとシンプルであろうと描かれた作品が本物であるかそうでないかというのは作品と対峙して見つめているうちに心に感じるものだと思うが彼の作品は作家の気持ちから素直に現れた本物の感性が描かせたものであることが感じられる。

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