駒込にあるKAYOKOYUKIギャラリーにて秋吉風人と田中和人による二人展「これか あれか、Either / Or」が開催されている。それぞれの作家は絵画を構成する画面の見え方に独特のこだわりを持った表現をしている点で似ているが隣同士に並んだ時の作品の対比や反応し合う様も面白い。秋吉風人はキャンバスをぴったりとくっつけて描いたのちにそれを切り離し同じ手法で描いた他の絵と再び合体させることで偶発的な画面構成を作り出す。一方の田中和人は写真家から絵画へと進んだそうで色の発想など絵画的なものとは違ってとても新鮮だし、画面構成に印画紙を使うなど絵画からのみではない新しい発想を融合した作品を見せている。絵画の画面と向き合う時に様々な変化を試してどれが自分の求める形として腑に落ちるのかを試行錯誤しながら制作をしているような痕跡が見て取れる作品展である。

違った画面を再びぴったりとくっつけて作品化する。

違う作家の作品が隣同士に置かれ対比し反応しあう様が面白い。

写真家から画家になったという作家の色の発想は面白い。

非常に考察的であるがどの組み合わせかを選ぶのが興味深い。

違う作家の画面に挑むという同じアプローチが同時に見られる。

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