天王洲アイルにあるギャラリーKOSAKU KANECHIKAにてAtaru Satoによる個展「Zeroth」が開催されている。描くことによって自ら、人、そして世界を理解するという作家はとにかく執拗に描きこむ。自分や人、臓器や血管、骸骨など様々なイメージが混在する世界は増幅しながら加速して複雑で濃密な画面を構成するのである。鉛筆を駆使して徹底的に細かく描きこまれたドローイングもあれば細かい筆致で描きこまれた絵画も現れる。「描く」という行為が常に何かに駆り立てられたように衝動的に、しかし終わりのない問いを続けるように永遠に繰り広げられるのだ。一見すると猟奇的のようでさえあるのだがしかし絵の本質は根源的な人間の問いに訴えかけるので見るものが思わず引き込まれるような不思議な魅力を発している。
性的で微妙なニュアンスを描いた作品もとても多い。
鉛筆で徹底的に描きこまれた作品は立体的ドローイングである。
自画像だろうか、色のセンスも実に独創的である。
なんなのかわからない渦のようなイメージが繰り広がる。
とにかく徹底的に描きこむ。作品は小さいが濃厚である。
ちょっとシュールレアリスムを連想させるような絵である。
人物を描くことが多いが素晴らしい表現力である。
腕を描いているが色や質感の出し方がすごい。
ユーモアなのか猟奇的なのかわからない世界が現れる。
血管がむき出しになった人物の頭部。箱型の作品である。