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渋谷にあるギャラリーNANZUKAにてアメリカ人のアーティスト、ダニエル・アーシャムの展覧会「Relics of Kanto Through Time」が開催される。ポケモンをモチーフにしたこの展覧会は株式会社ポケモンが初めて現代アーティストとコラボレーションすることで実現した。アメリカの名門アートスクールであるクーパーユニオンを卒業したダニエル・アーシャムは「フィクションとしての考古学」というコンセプトで様々な作品を発表し世界中のミユージアムに作品が収蔵されているアーティストだ。今回は世界的に人気のアニメキャラクターであるポケモンをモチーフに作品化しているがその完成度は素晴らしくおそらく作品は完売する勢いである。黄鉄鉱、セレナイト、火山灰、ガラス、水晶など様々な鉱石類を使って制作されたポケモンの像は体の一部から鉱石が顔を覗かせてまるでポケモンの化石のようだ。意図的に作られた時間とともに化石化したようなポケモンは普段2次元でしか見ることのないポケモンに3次元の姿を与え「もの」としての存在感を持たせるがそこに至った時間という概念を重ねると4次元的な広がりまでも想起させる。西暦3020年に発掘した「ポケットモンスター赤・緑」の世界を表現したという展覧会は非常に見応えがある。

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