新型コロナウィルスの影響を受けて小山登美夫ギャラリーではアポイント制での作品展示会が開催されていた。小山登美夫ギャラリーの選りすぐりの作家の作品を一堂に会したグループ展は見応え十分で久々にアート作品が発する生き生きとしたパワーを感じることができた。大野智史、安藤正子、風能奈々、川島秀明、工藤麻紀子、三宅慎太郎、長井朋子、佐藤翠、杉戸洋など総勢14名のギャラリー所属作家の作品はそれぞれ個性に満ち溢れ素晴らしい感性や制作テクニックの凄さなど様々な魅力を至近距離で見て感じることができた。今や「接触」が自粛になった社会だがやはり本物の作品を直に目の前にできるというのは幸せであると同時にアートのパワーをフル体験できた。小山登美夫ギャラリーも6月5日からはギャラリーを一般に再開して広瀬智央の展覧会を開催するがまだまだ以前のようにギャラリーが活気付くとまではいかもしれない。新型コロナウィルスの流行は他の多くの産業同様にギャラリーや作家にとっても相当な打撃だったがなんとか負けないで頑張って欲しいと願うばかりである。
大野智史の作品は油絵の具とは思えない質感である。
福井篤の作品はロマンティックで幻想的な風景である。
佐藤翠の作品は美しい色彩で絵に余韻のようなものを感じる。
桑原正彦の作品は一見素朴で可愛らしいが結構描きこまれている。
工藤麻紀子の絵画には不思議な風景と人物というのが多い。
小笠原盛久の作品。高齢になってから絵を始めた作家である。
川島秀明は人気作家であるがテクニックがずば抜けている。
風能奈々の作品はエッチングのような絵画でおとぎの国のようだ。
杉戸洋の作品。絵画ばかりではなく様々な素材で作品を制作する。
こちらは杉戸洋の絵画作品。独特のセンスと表現である。
ギャラリー内の風景。様々な作品を一堂に見られる展覧会だった。
大竹利絵子の彫刻は木材の質感を生かして彫り上げられる。
安藤正子のドローイング。非常に緻密で完成度の高い作品である。