渋谷にあるギャラリーNANZUKAにて空山基の展覧会「SEX MATTER」が開催されている。空山基は1970年代からイラストレーターとして活動を始めエロティンクで金属的な体のセクシーロボットを数え切れないほど描いてきたアーティストである。最初に彼のイラストを見た時はその卓越した表現力に衝撃を覚えた記憶があるが以後50年あまりに渡りこのセクシーロボットを描き続けているというのはすごいことだと思う。今までに開催した個展や参加したグループ展は多数でニューヨーク近代美術館やスミソニアン博物館など世界中に彼の作品を収蔵しているミュージアムもある。今回はNANZUKAでの開催と同時に若者の集まる渋谷パルコでも金属製のティラノサウルスを描いた「TREX」も開催している。近年では精密に作られた立体像も制作していてコレクターも多数いると聞くがこの道一筋というのは素晴らしい。ロボットの男女が絡み合う18禁の作品も展示されているが下品になることなく描かれた作品は見応え十分で何よりも作画のテクニックが卓越している。薄い水彩かインクを重ねながら描かれる絵はリアリティーある質感はもちろんだがセンスの良さが絵全体に気品のような雰囲気すら漂わせている。絵も立体作品も空山ワールド一色で迫力のある展示だ。

精巧に作られたセクシーロボットの立体像。

描くセンスがいいので決して下品にならないのが素晴らしい。

まるで本物の金属のような質感を見事に描き出す。

1920年代の映画メトロポリスに登場したロボットも描かれている。

ブランドとのコラボ商品もありギャラリーでも販売していた。

空山ワールドの洋服やスケートボードが並ぶ。

実物大で作られたセクシーロボットの立体作品。

金属なのにセクシーな曲線を持つ女性のロボットは美しい。

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