六本木のピラミデビル4階にあるフィリップスのオフィススペースを借りて工藤麻紀の絵画が展示されている。キャンセルになってしまったアートフェア東京や香港アートバーゼルに出展するために制作していた作品とのことでここにもコロナインフルエンザの影響があった。工藤の絵画は僕にゴーガンやマチスのような印象派の絵を想起させる。また叫びのムンクやジェームズ・アンソールなんかもなぜか想起させる。工藤がそういった過去の画家たちの影響を受けているのかはわからないが絵の中にある色や筆致、構図や配色などが僕にそう感じさせるのだろう。そして工藤がいつも描く少女や少年が日常とも夢の中ともつかない野外にいる風景や彼らの雰囲気、描かれ方の感覚などはアニメ文化の延長にもあるようでとても不思議で独特な世界観を持った作家だと思う。

草むらに横たわる少年の背中になぜかカピバラが。

ソファで読書する少女と黒猫。日差しを感じる。

暗い草むらで胃のぬ散歩だろうか。植物の描き方がいい。

肩にモルモットを乗せた少年。都会の風景も見える。

木の枝に腰掛けている少年。木の描き方が繊細だ。

坂の途中に立つ女性。構図や色の配置がとてもいい。

大きな鳥と向き合う少女。鳩にしては大きすぎる。

クラゲが泳ぐ深海で犬と昼寝をする少女。夢の世界のようだ。

木の茂みに寝転ぶ女性?不自然な格好だがおかしくない。

 

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