六本木のギャラリーPERROTINにてサンフランシスコを拠点に活動するアーティストのバリー・マッギーの個展「ポテト・サック・ボディ」が開催されている。東京のギャラリーでは初の個展となるこの展覧会は2019年に香港で開催された没入型展覧会に続くもので今回もギャラリーの壁面だけでなく柱や床など内部全てを使ってサイト・スペシフィック・インスタレーションを見せてくれている。バリー・マッギーは現代の都市文化の精神とコミュニティー意識の周辺に起こったアート・ムーブメントでありアメリカン・フォークアートやオプ・アート、アーバンリズムの影響も受けた「ミッション・スクール」の一員だ。マルチパネル・ペインティング、額装作品、陶器やファウンドオブジェクトなど様々な素材を使い、幾何学的な模様や図案化された文字、写真、立体オブジェなど様々な作品を組み合わせて空間全体を彼の世界観で埋め尽くすのがバリー・マッギーの特徴的な表現方法だが今回もそのパワーは全開である。現代アメリカのアーバンカルチャーを独特の感性で作品化する特異な表現者として今後も注目すべき作家である。
メインギャラリーの離れにもバリー・マッギーバリー・マッギーの世界が誕生。
作品には道で拾ったようなファウンドオブジェクトも使われる。
ギャラリーの柱が見えないほど額入りの作品で埋め尽くされた。
パターンなどは近くで見ると驚くほど丁寧な描き方で描かれている。
いくつものパネルを組み合わせて大きな作品にしている。
バリー・マッギーならではの圧巻の世界である。
陶器といった素材も作品になって登場する。
古いボトルや道で拾ったものなど様々が作品になる。
独特のパターンやロゴ、人物像はインパクトが強い。
機械で腕を上下させてスプレーをまいてる風な小人。
複数のパネルを組み合わせた巨大な作品もあった。
グラフィティーに使われるスプレーも重要な表現方法だ。
毎回、スペースを埋め尽くす作品の数が半端ない。
アメリカの広告に出ていたようなキャラクターも頻繁に登場する。
色やパターンのセンスは独特で一度見たら忘れられない。
デザイン性も非常に優れていてグラフィック的な要素も大きい。