12月22日まで銀座にあるポーラミュージアムアネックスにてアーティスト館鼻則孝の展覧会「It’s always the others who die」が開催されている。大学の卒業製作として作られたヒールレスシューズをのちにレディーガガが衣装として身につけて一躍話題となった館鼻則孝は日本の伝統的な文化に着想を得てそれを現代的に再定義するという作品製作を貫いてきた。今回の展覧会では作家としての表現の大切な主題である「日本独自の生死観」に基づいて伝統工芸士の手仕事で1本づつ丁寧に仕上げられた225本の矢を使った作品「アローズ」を初公開している。また、展示作品は全て新作という気合の入った展示になっている。日本の次世代の若手アーティストとして世界でも注目を集める館鼻則孝の活躍には今後も期待したい。
雲から稲妻が落ちでる様を作品に。日本の伝統と現代が融合。
伝統工芸士が制作した225本の矢が赤く浮き上がる。
稲妻の形は伝統的な日本を思わせるが印象はモダンである。
伝統的な日本の技術を取り入れた作品はディテールも美しい。
ヒールレスシューズは作家のトレードマークのような作品だ。
ポーラミユージアムアネックスのウィンドーも飾っていた。