ガゴジアンギャラリーに再び話を戻して1階で展示されていたもう一つの展覧会、アーティストのUrs Fischerによる「Leo」をご紹介する。Urs Fischerは様々なメディアで作品を作ってきたがそこには絶えず時の流れの虚ろや生命の儚さなどといったコンセプトが見え隠れする。たとえば小屋を一軒丸ごとパンで作ってみせた作品も時間とともに変化していくパンの小屋を見せることがテーマだった。2000年代から制作するようになった蝋燭を使って人物像を作り展示会場で火をつけて蝋燭の溶けてゆく様を見せるという作品もそういったテーマが見える作品である。今回はレオナルド・ディカプリオと彼の両親の型を取って等身大の蝋燭を作ってギャラリーの中心で燃やしていた。訪れるたびに溶けた蝋燭で形が変わってゆく様は生命やアートそのものの儚さを表しているかのようだ。
眼力の迫力がすごい写真にペイントしたものをプリントしている。
かなりの大きさなので絵の具のピグメントがよくわかる。
Leoさまとその両親をかたどった等身大のキャンドル。
これに協力したレオナルド・ディカプリオ一家もすごい。
2回の展示スペースには花の上に荒々しく着色したシリーズがある。
花のアップの写真と同系色の色のストロークが重なる。
色は鮮烈で作品も大きいのでかなりのインパクトだ。
こちらはあえて違う色を重ねている作品。面白い。