今回はチェルシー地区にあって昔から馴染みのマシュー・マーク・ギャラリーとカズミン・ギャラリーのふたつのギャラリーを紹介したい。マシュー・マークはもともとガゴジアンにいた目利きディレクターだったと聞いたことがある。独立して今はチェルシー地区にいくつかのギャラリーを持っているがラウシェンバーグやエルスワース・ケリーみたいな巨匠も扱うし今回行った時には大好きなイギリスの作家ゲイリー・ヒュームを展示していた。メガギャラリーの後に続く優秀なギャラリーである。カズミン・ギャラリーのポール・カズミンは父親がロンドンで有名なギャラリーを営んでいという。以前はポール・カズミンと名乗っていたがギヤラリーの成功でギャラリー数が増えてからはシンプルにカズミンというギャラリー名に改名した。こちらもロバート・インディアナや今回もジェームズ・ローゼンクェストといった巨匠の作品を扱っている。いずれのギャラリーもギャラリーやスカルプチャーパークなど複数のスペースを持ち頑張っている。

自然光が入る素敵なギャラリー空間のマシュー・マーク。

ハーストやオピと並んでイギリスを代表する作家のゲイリー・ヒユーム。

素朴な形と色の構成だが画面の質感がツルッとしている。

独特のイメージの世界を持っていると思う。すごく可愛い。

大きなオブジェと絵画の構成で展示されているスペース。

色や形が本当に絶妙でずば抜けたセンスを感じる。

何かのイメージの断片なのか、意味があるような不思議な絵だ。

平面的な色の構成だが色々な線や塗り方で深みを出す。

かなり大きな作品ばかりで意欲的な展覧会だった。

ジェームズ・ローゼンクェストの巨大な絵画作品。彼はビルボードを描いていた。

こちらの作品と2点だけの展示構成だが迫力満点だ。

大きな作品がどう縮図から作られるのかがわかる。

グリッドに分けられた沢山の画面をつなげて巨大な作品にする。

 

もう一つのギャラリーではミニマルアートを集めた企画展をしていた。

床に広げられたメタルのパネルが作品である。

究極にミニマルな表現の絵画作品だ。

こちらもミニマルな中に画面の絵の具の質感が映える。

プリントのような絵画のような不思議な感じの作品だ。

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