アレキサンダー・ボーニンギャラリーもチェルシー地区からトライベッカ地区に移って来たギャラリーだと思うが今後もトライベッカ地区が新たなギャラリーの拠点の一つになるような予感がする。ニューミュージアムの誕生でトライベッカよりも東に位置するロウアーマンハッタン地区もすでに立派なギャラリー街になってスペローネウェストウォーターを始めペロタンのような世界的なギャラリーもあるのだ。さて、話をアレキサンダー・ボーニンギャラリーに戻すとそこではフェルナンド・ブライスという作家の展覧会を開催していた。新聞や広告、コミックやパンフレットの類まであらゆる印刷物を元にそれらをインクで描きなおしつつ政治的だったり色々なメッセージ性が強い画面を再構築して歴史の中でメディアなどが語ってきた様々に対して疑問符を投げかけるような作品に仕上げるという作家でなかなか面白く全て手で描かれた白黒の作品のテクニックなども素晴らしかった。
新聞記事や雑誌の紙面、広告など様々なメディアを再構築する作品。
様々な国の指導者などの棺の中の顔を描いた作品。
新聞紙面などをインクで描きなおすのだがテクニックも凄かった。
若干のカラー作品もあるが殆ど白黒の作品が多い。