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パリからのレポートの途中だがここで国内の展覧会の情報をひとつ。外苑前にあるMAHO KUBOTA GALLERYにて11月22日まで富田直樹の作品展が開催されている。東京の街の風景を厚塗りの絵画で描いた作品群の展覧会である。遠目には写真のようにも見えるほど写実的な風景画だが実際は分厚い絵の具を塗り重ねて描かれた荒々しいタッチの絵だ。なぜ写真のように見えるのかというともちろん緻密にも描かれてはいるのだがそれよりも風景の写実的に見えるポイントを押さえているというかその雰囲気を絶妙に捉えているのが理由のような気がする。いずれにしろ興味深い写実力であり眼を見張るような作品であることに間違いはなく独自の才能を感じずにはいられない作家である。

荒々しい厚塗りの絵の具で描かれた風景だが妙に写実的なのだ。

夜の六本木交差点の雰囲気が実によく伝わってくる。

快晴の渋谷の風景は空気感まで感じられるようだ。

夜の池袋駅周辺だろうか?ネオンの光り輝く感じが出ている。

建設途中の国立競技場だろう。工事現場の光の感じがわかる。

夜の風景を描くのが非常にうまい作家だと思う。

こちらは夜明けの雰囲気が感じられるがすごい厚塗りなのだ。

細々した看板など繁華街の雑踏を感じる絵である。

これは見慣れた目黒川の桜の満開風景。よく描かれている。

変化に富んだ東京の「今」の風景を描いたという。

 

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