ロンドンを後にしてパリへと向かったがパリではルイヴィトンミュージアム、ピカソ美術館、ポンピドゥーセンターなどのミュージアムを訪れた。まずご紹介したいのはルイヴィトンミュージアム(FONDATION LOUIS VUITTON)で来年の2月24日まで開催中の「Charlotte Perriand : Inventing A New World」展だ。コルビジェに師事しフェルナン・レジェなどのアーティストとも一緒に活動していたペリアンはユニークな椅子のデザインで知られる建築家でありインテリアデザイナーだ。今回の展覧会ではコルビジェやレジェ、ピカソなどの同時代のクリエイターの作品や日本とも繋がりの深かったペリアンらしく日本での展覧会の展示や茶室の展示などもあって非常に興味深かった。キュレーションのテーマや展示の仕方が非常にうまいなと思う展覧会だった。
コルビジェのデザインしたタペルトリー、センス抜群だ。
ピカソの絵画の中でも大好きな浜辺のヌードのシリーズ。
ペリアンがデザインした邸宅の写真。椅子が特徴的だ。
ペリアンと仕事を多くした画家のフェルナン・レジェの作品。
珍しいピカソの描いたドラ・マールの肖像画があった。
代表的な椅子のデザインを産むことはデザイナーにとって大切だ。
かなり年季の入ったソファや椅子の展示コーナー。
ピカソ認定の作家が再現したゲルニカのタペストリーもあった。
ゲルニカの中にも登場する恐れおののく馬の油彩作品。
あまり知られていないかのしれないがコルビジェは画家でもある。
モダニズムの時代を感じさせる色とタッチの絵画作品。
どことなくユーモアを感じさせるコルビジェの彫刻作品。
日本でのペリアンの展示を再現したコーナーもあった。
色や形などコルビジェの絵は実に豊かである。
斬新さの中にどこか温かみがあるのも特徴的だ。
画面構成や色彩など天性の感覚を感じずにはいられない。
時代をよく表した絵画と棚と彫刻のセッティングだ。
ピカソはやはり天才と呼ぶしかないのだが素晴らしい!
晩年はタッチも荒くなりさらに力強くなった気がする。
何を描いてもピカソなところが天才の所以だろうか。
抑えめのグレートーンで描かれた美しい風景画だ。
ポスターのデザインも非常にいい感じだと思った。