10月5日まで天王洲アイルにあるYuka Tsuruno Galleryにて小島康敬の写真展「Unconscious New York.Tokyo」が開催されている。作家自身がニューヨーク、東京、ベルリンという都市に居住して足で歩いて回り切り取った都市の無意識な断片のような写真はとてもクールであり偶然的な一瞬を捉えていると思う。今回はニューヨークの街は白黒写真で展示されていたがここではカラー写真で撮られた東京の街の写真を紹介したい。そこに暮らす人や自然、人工的な街並みが都市を形成するとお思うが都市という実態に迫るのは具体的には記憶に残らない無意識の集積のようでもあると感じた。そして、そういう目に見えない無意識を意識的に見出し切り取って写真作品にできるのはこの作家の優れた才能だとも感じた。
ニューヨークにも暮らしたことはあるが今自分が暮らす街の東京が面白い。
都市に存在する無意識的な風景を意識的に切り取る。
東京にクラス人なら見覚えのある風景だが具体的にはどこだかわからない。
写真家の優れたところは偶然を見つけられるところだと思う。
もちろん写真作品として力強いしとても魅力的だ。
今回の作品の中で特に気に入ったのはこの東京タワーだった。