渋谷にあるギャラリーNANZUKAにて8月24日までイギリス在住アーティストのJames Jarvisの個展「Throw-ups」が開催されている。Jarvisは日本でも広く知られるアーティストだがイラストレーター、キャラクターデザイナーとしてNIKEやIKEA、ユニクロなどといったグローバルなブランドとコラボレーションもしてきた。漫画のようなオリジナルキャラキターをドローイングやスプレーペイント、立体作品に登場させて作品を作り上げるという彼独自の表現方法はグラフィティーアートの文脈や風刺画の文脈などいくつもの要素を秘めている。シンプルな線で描かれた可愛らしいキャラクターはしかしながら時に哲学的に、または多様な人種や言語、歴史や社会問題、スケートボーディングカルチャーにまで言及しながら作品の中で自らを表現する。今回は日常的に描いているというドローイングやスプレーペイントの絵画作品、レーザーカッターで切り抜いた木製レリーフ作品やブロンズの彫刻も展示される。日本では実に4年ぶりとなる本格的な個展なのでぜひ見にいって欲しい。
可愛らしいキャラクターはJarvisのトレードマーク的だ。
日常的に描くというドローイング。
描くことは呼吸をするのと同じようなことだと語る。
スプレーペイントでさらりと描かれた風景。建築への興味もある。
アルファベットがキャラクターと融合したレリーフ作品。
黒いスプレーでのペインティングに赤でキャラクターが重なる。
スケートボーディングのカルチャーもよく出るテーマだ。
ストリートカルチャーの雰囲気が伝わる作品。
コミカルで可愛らしいキャラクター達である。
4年ぶりとなる展覧会は様々なメディウムでの作品が見られる。