BLOG - 高山かおり(Magazine isn’t dead. 主宰/ライター)

ひとり〈消費生活〉69日目

標茶町図書館の外観。エイジングの効いた外壁と、斜めの屋根がいい感じ。

◎1/20(火)本日の支出計8,130円

・昼ごはん代 1,080円

・宿泊費 7,050円

 

朝起きて窓を開けると、屋根や道路にまっさらで柔らかそうな雪が積もっていた。近くでは除雪車も稼働。朝から温泉を堪能し、ホテルロビーで地元紙の釧路新聞とブロック紙の道新(北海道新聞)を読む。地元紙を設置しているホテルへの信頼度は爆上がりするので、ここは旅行で来る方におすすめしたいホテルとなった。仕事仲間に迎えに来てもらい、少し早めの昼ごはん。和商市場に隣接しているくしろたんちょう市場ぐるめ館で、銀鱈定食をいただく。味噌汁はかに汁に変更。釧路は十勝の隣町だが、十勝の内陸エリアと違い市街地は港町なので、海鮮が本当に美味しい。回転寿司もワンランク上で、本当に市民がうらやましい。

もう1人のメンバーと合流し、標茶町へ。途中、鶴見橋という橋を渡ったが、デザインが素敵すぎて驚く。2人に話すと、「そうだよね。わかってくれてうれしい」と言ってくれ、こちらもうれしい。釧路は建物をはじめとするランドスケープデザインに凝っている印象を受けていて、市の財政が潤っていた時代にいい投資の仕方をしたなといつも思う。

現在進めているプロジェクトのワークショップへいち参加者として混ぜてもらった。標茶の市街地も初めて来た場所で、役場の古さに驚いたが、入ってみるとまるで時が止まっているような内観。だが、清潔感がありとても大事に建物を使ってきたことがよくわかった。看板のタイポグラフィなど、内部のあらゆるディテールに目を凝らし、愉しむ。

標茶町に明るくない自分がワークショップに参加しても大丈夫なのだろうかと不安だったが、一緒になったグループの方が町のことをたくさん教えてくれ、頭の中でメモを取りまくる。資料を読み続けるだけではなく、住民と話さなくては見えないことが必ずある。そんなことを思いながら、ワークショップも楽しませてもらった。時間が少しあったので、とある理由から釧路市図書館の司書さんにおすすめいただいていた標茶町図書館へ向かう。役場と同じくらいエイジングのある建物で、外観もいい。入館すると、いきなり企画展示。かなり小さな図書館ではあるが、展示が凝っている。いつもどんな展示をしているのかが気になった。郷土資料の棚も、クラシックから新しいものまで重要なものがコンパクトにピックされており、かなり手を入れていることがよくわかる。奥には酪農に関する図書がまとまった独立した棚が3棚もあり、農業に特化した棚はこれまで何度か見てきたが、酪農は初めて見た。さすが標茶町だ。調べていることで聞きたいことがあり司書さんに話しかけると、館長の方が1つの質問に対して複数のカードが出てくるような回答の仕方をしてくださり、司書さんがいかに日常的に来館者と丁寧に向き合っているかがひしひしと伝わってきた。2階の書庫にも案内してもらうと、想像通り貴重な郷土資料の宝庫で、ちょうど探していたトピックの冊子を発見。そんなことを伝えると、「余剰分があるので差し上げます」と言ってくれ、10タイトルもいただいてしまう。その後も図書館の棚を漁り続けていると、別の司書さんが話しかけてくれた。その司書さんの熱心さが一言一言から伝わってきたので、あれやこれやを質問すると、先ほどの館長さんのようなテンションで幅広くご案内いただく。これは改めて取材しなければいけない図書館だ。来訪を約束し、お礼を伝えて標茶町を後にした。

夜は友人が寿司屋に連れて行ってくれた。いつもご馳走してくれて、本当にありがたい。取材も兼ねて会ったのでその友人からいろいろな話を聞き、ホテルまで送ってもらう。釧路を訪れるたびに、まちの魅力をたくさん見つけるので、釧路がどんどん好きになっていく。

 

◎いま読んでいる本・雑誌

・釧路川紀行(佐藤尚・著/釧路新書2)

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