BLOG - 渋井勇一(RASSLIN'&CO.代表 / Mountain Martial Artsディレクター)

ブランドの始まりと終わり

2025年、最後の更新です。いつも読んでいただきありがとうございます。

一年を振り返りながら、ブランドについて思うことをつらつらと。

※ Runtripさんと共同で企画した「+81 RUNNING CREW」。かなり凝った企画を考えたけど、諸事情により一回限りの幻に。

2012年に自社ブランド「MOUNTAIN MARTIAL ARTS」をスタートして、14年目に突入した。

10年以上続くブランドは、意外と少ない気がする。ぼくがブランドを始める時にベンチマークにしていたいくつかのブランドは無くなってしまい、逆にグローバルブランドに成長したところもある。

※ 海外のMMA取扱いショップ限定販売の、日本で買えない「GLOBAL PACK」。海外進出は重要な目標のひとつ。

ブランドを始める時の気持ちは、ひとそれぞれの想いと状況があると思う。

服を作りたい
伝えたいメッセージがある
人には見えていないマーケットが見える
ブランドディレクターになりたい
会社の命令で
理由はないけど、ともかくブランドをやりたい
etc.

どのような背景があるにしろ、始める時は熱意と希望に満ち溢れていると思う。

でも、その熱意と希望はいつまで続くのか。
そして何処に向かうのだろう。

※ 人気のミツカくんとミキティをモデルに迎えてのシーズンビジュアルは、初めてのスタジオ撮影。若い二人の活躍にはいつも刺激をいただいている。

始まりがあれば、終わりがある。

一時期、周りのブランドをやっている知人たちに「ブランドはどう終わらせるの?」と聞いて回ったことがある。

「考えたことがない」という返答がほとんどだった。

※ ランニングイベントや大会で活躍中のMC、岡田拓海くんとコラボレーション。共同で開催したグループランニングは、ユーザーのみなさまとのコミュニケーションも。

何度も書いているけど、ブランドを始めることは誰でもできる。ただ、続けるのは難しい。

ぼくはどう終わるかを考えていた。ファッションに近しいところで働いていると、人気のあるブランドが数年経って終わっていく様をたくさん見てきた。ブランドは「栄枯盛衰」。

※ なんとテントサウナブランド「I am Sauna」さんとコラボレーション。走って、サウナに入って、川にドボン。撮影は最高に楽しかった。

ブランドを続ける上で、難しいことは?

売上を持続すること。売上が下がればブランド運営を継続することができないので、強制終了。ブランドの終わりの多くはこのパターンではないだろうか。

個人的に、売上と同様に重要だと思っているのが、目標設定とモチベーション。

ブランドを取り巻く状況は常に変化し、それに伴い立ち位置も変わり続ける。ブランドを立ち上げた頃の気持ちを持ち続けられればベストだけれど、変化への対応や目の前のタスクで手一杯になってしまい、視点を未来に向けづらくなってくる。

そうなると、仕事を回すだけになり、熱意と希望を感じられにくくなる。(もちろん、そうではない人もたくさんいると思いますよ)

※ 環境に配慮した新しいライン「BLACK BELT」を立ち上げた。機能とデザインとサステナビリティ。これからの時代に不可欠な価値観を込めた「BLACK BELT」は、大切に育てていきたい。

今年、とあることがきっかけで「終わらせるのではなく、生かし続ける」という選択をすることにした。

そうすると、やるべきことと目標が変わり、新しいモチベーションが生まれる。ブランドを立ち上げた頃の気持ちが戻ってきた。

2025年、お世話になったみなさま、ユーザーのみなさま、ありがとうございました。
2026年もがんばります。

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