ぼくのブランドはユーザーがロングトレイルやマラソンで着用してくれることもあり、機能性を重視している。
ただ、機能性だけに注力すると、結局は大手アウトドアメーカーやスポーツメーカーと変わらなくなってしまう。大手メーカーと真っ向勝負しても規模感や価格で叶うわけがなく、そもそもぼくら小商ブランドは大手がやらないことをやることに存在意義がある。
だからパッションが欠かせない。
ダイニーマ(Dyneema®︎)をご存知ですか?
ダイニーマとは超高分子量ポリエチレンの繊維。超高分子量ポリエチレンの分子の結びつきが強く、耐衝撃性と耐引裂強度に優れ(つまり丈夫)、水に浮くほど軽量。
そのダイニーマをポリエステル樹脂でコーティングした素材がDyneema®︎ Composite Fabric(DCF)。以前はキューベンファイバーと呼ばれていた。
薄い和紙のような皺のある素材で、簡単に破れそうなのにスチールより強いと言われている。見た目も半透明で、どこか近未来感のある雰囲気。
ぼくの知る限り、他に似た素材が見当たらない。これ、面白くないですか?
ということで、ウインドシェルを作ってみた。
丈夫
軽量
防水性
UV耐性
という特徴(機能)を備えるけど、織目や編目がないので生地自体に通気性はなく、ウィンドシェルが単体で立ちそうなくらいハリがある。
正直なところ、アクティビティウェアとしては完全な素材とは言い難い。しかし欠点を補って余りある魅力がある。
通気は脇の大きなベンチレーションで。ハリ感は使えば使うほど柔らかくなり、使い込むうちに皺が増えてくることで表情が変わってくる。
経年変化を楽しむ、育てるアクティビティウェア。
荒馬を乗りこなすように、この個性的なウィンドシェルを着こなして欲しい。
MMAオリジナルランニングバックパック「DUSTY」でもDCFバージョン作ってみた。
UL系でDCFのザックやスタッフサックはあるけど、ランニング系では(0とは言わないけど)かなり希少。
でも軽量かつ防水性はランニングザックにピッタリの素材。DUSTYはファスナーとベルト類をたくさん使っているにもかかわらず、重量は約300gと軽量に仕上がった。
共に少量生産のうえに、次はいつ作るかわからないので、お好きな方はこの機会にぜひ。
ちなみに「HANSEN」という名称は頑丈で強いから。
「DUSTY」は喧嘩ファイトからコミカルファイトまで対応する汎用性の高さから。
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