連日メディアで報道されている自民党安倍派の裏金問題。簡単にいえば、パーティー収入を誤魔化して自分の懐に金を入れていた。つまり、脱税だ。自分たちは違法に裏金を得ていながら、国民に増税を強いるとは厚かましいにも程がある。

官房長官の松野氏が更迭されるが(官房長官の更迭は異例)、高木毅党国会対策委員長、萩生田光一党政調会長、西村康稔経済産業相も更迭、世耕弘成党参院幹事長は交代という報道が出ている。旧統一教会問題でも居座った萩生田氏が更迭されるのだから、この問題の深刻さが感じられる。

ただ、これは政治家だけの問題とはいえない。裏金の元になったパーティー券は主に企業の購入だったと言われ、実質的な企業献金。 

「先生、見返りをお願いします、イヒヒヒヒ」

という気持ちが込められているのは明らか(※何故これを賄賂と呼ばないのか)。献金するカネがあったら社員の給料あげろよ、と思う。そうすれば30年間で平均給与が上がらないなんて惨状にはならなかったはず。経団連に至っては、悪しき慣習を隠そうともせずに開き直る始末。

※企業献金に関して調べたところ、個人に対する献金は法律で禁止されているが、政党・政党支部への献金は可能とされている。どちらにしてもぼくから言わせれば賄賂。

一人当たりGDP:32位(G7最下位)
世界競争力ランキング(スイス国際経営開発研究所):35位(64カ国中)

政治家や企業が長期成長へのビジョンを持たずに、「今だけ、カネだけ、自分だけ」を貫いた結果、日本は二流国になってしまった。

結局、日本の政治の中心だった自民党最大派閥安倍派を支えていたのはカネだったということが明らかになった。今回、政権の要職から安倍派を更迭するということは、安倍派の影響力は下がるだろうし、解体につながるかもしれない。第二次安倍政権下における日本の劣化を考えれば、自民党の罪は重い。

日本はようやく「政治とカネ」から脱する小さな希望を手にすることができる。ただし、これは安倍派だけなのか。自民党安倍派以外の派閥や、他政党にもメスが入れる必要があり、なにより、国民自身が政治や社会問題に関心を向けて、声を上げ、日本と国民のことを考えて行動できる政党・政治家に投票することが大切。

政治とカネの問題の本質は、日本国民の無関心と諦めの気持ちにある。この後におよんでニュース番組のトップニュースが大谷選手というのに日本という国が表れている気がする。大谷選手の活躍は素晴らしいが、政治問題はぼくらの生活や日本の未来に直結する重要な問題。 

安倍政権下では数々の違法行為が見逃されてきたが、今回はしっかりと違法議員たちが立件起訴されることを祈ろう。今後の動向からも目が離せない。

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