BLOG - 渋井勇一(RASSLIN'&CO.代表 / Mountain Martial Artsディレクター)

会社とブランドとビジネス。

弊社の決算は2月だけど、会社を設立したのは6月1日。2012年のことだったので、今月で12年目に突入した。

自社ブランドを立ち上げたのも2012年。ブランドをやりたくて法人化したわけではないのだが、いまはブランド運営が会社のビジネスの軸になっている。

ブランドを運営されている方はたくさんいると思うけど、実際に自分でやってみて感じたことは、なにしろお金がかかる。商品を作るお金はもちろんのこと、サンプル代やパターン代。展示会を開催するなら会場代。スタッフがいて店舗もあれば毎月の固定費もそれなりにかかってくるし、認知度を上げるには広告費もある程度はかけなければならない。

だから、ブランド運営にはファッション感度よりも、ビジネスセンスが重要だと思っている。よく「ブランドのデザイナーさん」と紹介されることがあるけど、自分としてはピンとこない。デザインはビジネスの一部でしかなく、やっぱり自分は経営者。商品をデザインするよりも、会社の方向性や、ブランドをどうやって育てていくかを考える時間のほうがはるかに多い。

さて、自社ブランドは昨年最高売上を達成することができた。ブランドを支持していただいているお客様、取り扱っていただいている取引先様、製作に携わっていただいている工場さんや商社さん、気にかけていただくメディアにみなさま、仲良くしてくれているラン友たちなど、多くの方々のお力があってこそだと思っている。また、健康志向な時代の後押しもあるだろう。

とはいえ、ブランドは10年も経てば新鮮味もなくなり、ここからが今まで以上に創意工夫と努力が必要となってくる。ブランドは始めることより、続けることが難しい。特に移り変わりの激しいSNS時代においては。

そうした課題を克服しつつ、成長への道筋を考えるのは楽しく、これこそがブランド&会社運営の醍醐味。

まだまだ、伸びしろだらけ。

というくらいのポジティブシンキングが大切。経営者に必要なのは、ファッション感度より、ビジネスセンスより、サバイバル能力だな。

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