弊社の決算は2月なのだが、法人を設立したのは6月1日。2012年の設立から、10年が経った。
前社を辞めたのは2005年なので、7年間はフリーランスで活動していた。なぜ法人化したのか、当時のブログで振り返ってみる。
『実は法人化は数年前からずっとあたまの中にあった。
2008年のリーマンショックで一気に世の中は不景気に。実力あるフリーランスのディレクターさんが契約解除になったという話をあちらこちらで聞き、「フリーランス」という存在自体に果たして未来はあるのか(←ぼくくらいの実力で、という意味で)、と考え始めたことがきっかけだった。
そうこうしているうちに、そもそもフリーランスと法人というのは、法律上ではなく、精神的にまったく異なるものだということに気づく。フリーランスは意識が自分に向いていて、法人は社会に向いている、と思い始めたのだ。
加えて現実的なことを言うと、やはり個人のフリーランスは使い捨て感が拭えない。もっと腰を据えて社会に貢献し、社会の歯車となる。そのためには、それなりの器は必要なのではと経験上感じていた。』
法人化するか悩まれている方がいたら、ぼくからできるアドバイスは「税制のメリット云々ではなく、メンタル的なメリット」。人として心身ともに成長したかったら法人化をオススメします(向き不向きはあります)。
ちなみに会社名は「RASSLIN’&CO.」(ラスリンアンドコー)です。由来は当時のブログから抜粋すると(ブログ便利)
『社名にある「RASSLIN’」はアメリカでプロレスを指す俗語(スラング)です。オリンピック競技であるアマレスリングに対してエンターテインメントであるプロレスがそう呼ばれますが 料金を払っていただいたお客様の満足を常に心がけるプロレスのプロフェッショナル意識とスキルは 決してスポーツ競技に劣るものではありません。
「& CO.」は「仲間たち」という意味を持ちます。個人事業主としての経験から 一人で成せることの限界を知りました。また事業の喜びは個人の成功ではなく 社会貢献 仕事仲間たち クライアント様 エンドユーザー様との喜びの共有にこそ意義を見いだせると感じています。そうした気持ちを社名に込めました。』
前社で短い期間だけど「RASSLIN’」というショップをやらせていただき、そのままフリーランスの活動名にした。法人名もそこから。ドメインも交渉して譲っていただきましたよ。感謝。
今は自社ブランド運営が業務の中心。ブランドをやるために法人化したわけではないのだが、「お客様に満足していただく」ことを目標に業務に取り組むブランド運営は、小売り出身ゆえに心身に染み付いているように感じる。なにより、ブランドを通じて多くの面白い方々と知り合えるのは、何者にも変え難い財産。
振り返ってみれば「もう10年」という感じで、毎日毎日、目の前の課題をクリアするのに精一杯というのが正直なところだが、楽しいし、やり甲斐はある。
さて、今日から11年目。基本的にやることが変わるわけではないが、どこに向かうかは決めなければならない。法人運営も登山と一緒で、どこに行くか決めて、プランを練って、ルートを決めて、ルートタイムをシミュレーションして、準備して、実行する。
例え今が楽しくても、留まっていては成長しないので、まずは前に進め(キャンプより登山派)。
みなさま、今後も変わらぬご愛顧を賜りますようお願い申し上げます。
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