BLOG - 渋井勇一(RASSLIN'&CO.代表 / Mountain Martial Artsディレクター)

ブランド、10年目。(2.オリジナルウェアを作れ!)

前回から時間が空いてしまいました、、、

さて、2012年12月12日に「MOUNTAIN MARTIAL ARTS」のWEBサイトはに無事にオープンした。次は、というか並行して、オリジナルウェアの企画をしていた。

これがなかなかの大苦戦、、、

自分で機能ウェアを作ろうとすると、ランニングやアウトドアのカテゴリーはグローバルブランドしか存在していない理由がよく理解できる。

時は2012年。機能素材は驚くほど少なかった。世界中で展開しているスポーツブランドやアウトドアブランドはほとんどが自社オリジナルの機能素材を使っていて、当時はぼくらが使える機能素材の選択肢は数えるほど。今だから書くけど、結局選べたのは2種類だけだった。

トレイルランニングをテーマにしたインディペンデントブランド。そんなブランドは世の中に存在しなかったので、ぼくらは得ることができる条件の中で道を切り開くしかない。生産背景で戦えないのは最初からわかっていたことだから、あとはクリエイションで創意工夫。

ということで、2013年2月のインディペンデント系アウトドアブランド合同展で、MOUNTAIN MARTIAL ARTSのオリジナルウェアをお披露目した。

型数は10型程度。Tシャツ、アクティビティトップス、ランニングパンツ、バッグに加えて、マウンテンフォトグラファーの藤巻翔くんやMonroさんともコラボレーション。ある程度のボリュームで世界観と意気込みを見せたかった。デザインにこだわった機能ウェアとカルチャー。誰もやったことがないことをやりたかった。

誰もやったことがないから、反応は様々だった。よい反応もあれば、非の声もあった。まさしく賛否両論。仕方がない。世の中にないものを提案すれば、理解されないことが前提であり、こうした反応は想定内。反応ゼロよりは全然いい(ポジティブシンキング)。

それでも、5つのショップさんがオーダーしてくれた。アウトドアやスポーツブランドで実績があったわけでも、ハイパフォーマンスなアスリートでもない、トレイルランニング好きなただのイチ市民ランナーが企画した無名ブランドなのに。

正直なところ、資金的な余裕があったわけでもなく、このオーダーがなければ今のMOUNTAIN MARTIAL ARTSは存在しなかったかもしれない。今でも感謝している。

こうして、華々しいとはいえないまでも、なんとか船出にこぎつけた。

ちょっと赤裸々に書きすぎかなと思いつつ、続く。

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