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BLOG - 渋井勇一(RASSLIN'&CO.代表 / Mountain Martial Artsディレクター)

祭りのあと。(2021衆議院選挙)

衆議院選挙が終わりました。

何回かに分けて「投票に行こう」とブログに書きましたが、投げっぱなしだと無責任のような気がして、選挙後の個人的な感想を。まずは投票に行かれたみなさま、おつかれさまでした。

平均賃金が30年間上がらず、一人当たりGDPは韓国以下、さらなる増税をちらつかせ、コロナ禍で多くの方々が苦しむ中での選挙だったので盛り上がるといいなとうっすら思ったものの、いつものごとく盛り上がらず、またしばらく日本は経済回復への道筋も見えず、変化もしないのだろうなと思った次第です。

とはいえ出た結果が(戦後3番目に低い投票率も含めて)民意なので、粛々と受入れます。

選挙速報やワイドショーを見た方ならすでにご存知かと思いますが、今回は与党自民党が選挙前から議席を減らしたとはいえ、過半数を超える議席をとりました。野党共闘した立憲民主党は共闘の甲斐なく議席数減。数字上はその両党の減らした議席を日本維新の会が増やしたような結果となりました。

「自民党の政策には納得できないけど、批判ばかりの野党にも期待できない」という無党派層の受け皿が維新だったのかなと思います。41と大幅に議席を増やし、国政での存在感も増すでしょう。躍進はワイドショーなどでも放送され、「なにか変えてくれるかもしれない」という(ファジーな)期待感は全国に広がり、今後も議席を増やしそうな気もします(ぼくは維新支持ではありませんが)。新旧保守の闘いになるか、それとも手を組むか。

不謹慎かもしれないけど、そうした政党の争いもプロレスの団体抗争みたいで面白かったりします。プロレスと異なるのはシナリオがないのでハッピーエンドで終わるとは限らず、日本の民主主義が崩壊しない限りは死ぬまで「TO BE CONTINUED」が続きます。

ぼくはわりと選挙マニアみたいな面があって、選挙前もYoutubeで事前情報を見て、昨日も選挙速報を見続けていました。4年に一度のお祭りみたいで面白かったです(候補者や関係者のみなさまは大変だったと思いますが)。

来年の参院選、4年後の衆院選も楽しみです。

PS: 日本だとなぜか政治の話はタブー。今回の選挙で「日本は変わらない」と確信したにも関わらず、今後も「変わって欲しい」と懲りずに政治についてつぶやくと思います。

いつかサッカーや野球やプロレスの話みたいに、政治の話ができる社会になるといいな。

少し深掘り。

今回、投票率の推移表を見ていてふと思ったのは、投票率が下がったのは政治への関心の問題ではなく、既得権益ではないかということ。

自民党、公明党、立憲民主党にはそれぞれ支持母体があり、それはイコール既得権益に基づいている。つまり「自分たちに得をくれれば投票するよ」と。

昨日、地上メディアの選挙ステーションを見ていたら、「若者の投票率を上げるには」という特集の街頭インタビューの中で、「特典をもらえたら投票に行くかも」という若者がいた。「バカだな」と思ったのだが、実は日本における選挙の本質とはそういうものであり、「保守vsリベラル」ではないという事実、、、

その背景に見え隠れするのは日本人の気質で、多くの人たちが目の前の課題より「変わりたくない」「オラが村が平和ならそれでいい」ことを優先する。だから政権交代など起こりうるわけもなく、毎回なんとなく与党が勝ち続ける。これが日本人にとっての安心できる社会なのだ。増税されても、不景気でも、ジェンダー問題に立ち向かわなくても、原発が稼働し続けても。

投票率が55%。与野党合わせて既得権益に基づき投票する人を除くと、本当に社会がよくなって欲しいと投票するリベラルって、絶滅危惧種くらい少ないのではないだろうか。

変わらぬことを望み、緩やかに弱体していく。想像すると、とても恐ろしい。

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