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BLOG - 渋井勇一(RASSLIN'&CO.代表 / Mountain Martial Artsディレクター)

誰に投票すればいいの?

2回に渡り「投票は大切」という話を書いてきました。

もし読んでいただき、「よし!投票に行こう!」と思っても、「誰に投票すればよいのかわからない」という方もいるかと思います。初歩的で超主観的ですが(※)、簡単に現在の日本の政党について解説します。

(※)ぼくのブログなので主観的に書きます。当然意見の異なる方もいるかと思いますが、ぼくへの反論ではなく自分のSNSなどで主張してください。
(※)専門家ではない一般人が書いているので内容に間違いがあってもご容赦ください。

● 与党と野党

日本は最大政党(議員数が最も多い政党)が政権を担当する「政党政治」です。政権担当政党が「与党」、それ以外は「野党」と呼ばれます。アメリカはふたつの政党の二大政党制ですが、日本は複数の政党が存在する多党制です。それが政治を複雑に感じさせる一因のようにも思います。

【与党】

自由民主党

1955年に結成された老舗政党。戦後はほぼ自民党が政権を担当している。「保守」の位置付けとされ(後述)ネトウヨに人気が高いが、ここ数年、特に安倍政権後は森友問題やさくらの会問題、元法務大臣による買収(公職選挙法違反)など問題続出。近年日本に蔓延する「責任は痛感するが、責任はとらない」姿勢は自民党の悪影響。

公明党

1964年に創価学会を支持母体として結成。2012年以降は自民党と連立政権を担う。組織力は強いが(「次の選挙は公明党に投票して」とどうでもいい知人から電話がかかってくることもある)、一般人には一貫した政策が伝わらず、前回の都議選挙では勢いのある都ファと組み、今回は自民党と組むなど、コバンザメとしか思えない。

【野党】

立憲民主党

現時点での最大野党。いわゆるリベラル政党に位置づけられ議員は多いものの、元民主党が紆余曲折で分裂と合流を重ねた結果、野党全体の印象を悪くしている。日本最大の労働組合「連合」が支持母体であるが、それがためにリベラル政党とも言いきれない中途半端な政策が目立つ。個人的には「リベラル」というより「反主流」政党。

日本共産党

戦前の1922年結成。名称から「左派」の印象が強いが、憲法9条堅持、多くの女性議員が所属するなど、実質はリベラル政党。数年前にメディアを賑わせた「桜を見る会」問題は共産党田村智子議員の追及がきっかけ。野党共闘による政権交代に積極的ではあるが、共産党アレルギーがある野党からは反発がある。

日本維新の会

大阪の地方政党だった「大阪維新の会」が国政に進出するにあたり結成。憲法改正には積極的で立憲民主党や共産党とは対立していることから、自民党の補完勢力である(ここは重要)。殺人未遂不正署名事件ひき逃げ公職選挙法違反下半身露出「戦争しないとどうしようもない」発言など、維新系議員は事件をよく起こす印象。

そのほか
国民民主党
社会民主党
などありますが省略。気になる方はぐぐってください。

● 誰に投票したらいいの?

簡単に言えば

・今の政治に満足している人:与党
・今の政治に満足していない人:野党

選挙前には必ず候補者情報が有権者に配布されるので、それを読んでみましょう。候補者の所属政党、政策、過去の実績などを知ることができます。

また「投票したい人がいない」という方は

・当選させたくない候補者の対立候補に投票する

という方法もあります。あなたの一票で相手が落選するかもしれないので、有意義な投票です。

ぼくがしつこく「投票に行こう」と書くのには理由があります。前述のように各政党には支持母体=組織票があるので、投票率が低ければ安定した組織票を持つ政党が勝ちやすくなります。つまり政治に民意(ぼくらの意見)が反映されにくくなる。

特に今は与党が半数以上の議席を占めているので、どんな法案も通ってしまう。実際にここ数年、重要な法案が強行採決されています。コロナ禍やオリンピックに関連する国民の意思不在の対策も長年続く自民党政権の驕りでしょう。

このように与党のやりたい放題に嫌気を感じている人は、ぜひ投票にいきましょう。期日前投票もあるし、投票自体は数分で終わります。簡単です。

そもそも投票という国民の権利を放棄することは、政治に参加することも放棄していると言えます。極論を言えば、政治でどんな悪法が決まろうと文句を言う資格もありません。

2012年の衆院選で「TPP反対」を公約に戦った自民党は、2016年にTPP法案を強行採決、、、公約の内容や実際に達成されているか確認するのはとても大切です。

補足

ここまで読めばもう「政治がわからない人」ではありませんね。以下は補足的に超主観的なぼくの意見です。

● 保守とリベラル

政治や選挙のニュースによく出てくる「保守」と「リベラル」。もともとはイギリスの政治思想で、「Conservatibe(保守)」「Liberal(自由)」が語源です。主に日本では

自民党、維新(保守):戦後の民主主義に否定的で改憲推進。日本を尊重する国粋主義的な思想で、戦前回帰を目指しているように見える。

立憲民主党、共産党(リベラル):現行憲法尊重。平和主義。個人の自由(LGBTQや夫婦別姓)を認めるなど人権尊重。

と見られています。安倍政権下では両者の分断が広がりましたね。

個人的に思うのが、保守と言われる自民党は「本当に日本のことを考えているのか」ということです。

自民党幹事長の二階俊博氏は親中派で知られています。昨年、日本のコロナ対策が出遅れたのは、4月に予定されていた習近平の国賓来訪のため外国人の入国制限を遅らせたためと言われています。

2012年から昨年まで続いた安倍政権下ではロシアとの北方領土4島返還交渉失敗、北朝鮮拉致問題は進展なし、元アメリカ大統領のトランプからは言われるがままに戦闘機を購入、そして国内は増税で国民を苦しめる。

家族にはでかい顔をして偉そうなことを言って、外に出ると誰にでも媚びを売る人っていますよね。そんな内弁慶な人を思い起こします。

いつもアメリカの顔色を伺い、外交は結果がでない。そんな政党が本当に日本のことを考える保守なのでしょうか。

「保守」「リベラル」という言葉に惑わされず、本当に日本にとってよい政治を行なってくれるのはどの政党なのか。誰なのか。そこまで考えて投票すれば、とても重い一票になると思います。その気持ちこそ、本物の「保守」です。

PS: 政権交代で日本がよくなるかは、複雑な問題がまだたくさんあるので難しいと思っています。ただ今のままだと日本は劣化するばかり、何かアクションを起こさないとよくなる可能性はゼロです。

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