(インスタグラムから転載・加筆/初出 2020年7月30日)
GOOD PRODUCTS 100 (005/100)
UNIQLO UT SPRZ NY MoMA Special Edition JULIAN OPIE
購入時期 2015年
ユニクロのすごいところは、なんでも大衆化してしまうところ。ユニクロの名を日本に広めた1990年代のフリースに始まり、最近では一部の高機能ブランドしか採用していなかった圧着ダウンや脇に縫い目のない丸胴ニットまで圧倒的なコストパフォーマンスで実現してしまう。
これはユニクロのTシャツレーベル「UT」のアートシリーズである「SPRZ NY」から2015年にリリースされたイギリスのアーティスト「JULIAN OPIE(ジュリアン・オピー)」。
ジュリアン・オピーは世界中に多くのファンを持つイギリスのアーティスト。線と点の簡素な要素の表現が特徴的で、ブラーのアルバムジャケットで目にしたことがある方も多いと思う。
日本でも2008年に水戸芸術館、2019年に東京オペラシティアートギャラリーで展示会が開催されている。ぼくも昔から好きなアーティストのひとり。
2015年、そのオピーのTシャツがUTで発売される!と聞いて、速攻購入した。手元に届いてじっくりと見てみる。デザインも、色合いも、プリントのクオリティも、すべて素晴らしい。
で、1,500円(税別)。
ユニクロは日本中にあるので、おそらくオピーを知らないおじいさんやおばあさんも買ったことだろう。日本のどこかのおじいちゃんやおばあちゃんが着ているのは、世界中のアートマニアが注目するアーティストの作品。なんというアートの大衆化。
ぼくが初めてユニクロを知ったのは、前社で営業を担当していた1990年代中盤だった。「西日本にユニクロという店があるからチェックしておけ」と上司に言われたのを覚えている(チェックしなかったけど)。その後、ユニクロは原宿に出店し、フリースブームを巻き起こす。
そのユニクロを展開するファーストリテイリングの売上は、2018年についに二兆円を超えた。ウイグル問題にノーコメントはいただけないが、高品質のベーシックウェアに加え、ファッションブランドやアーティストとのコラボレーションで死角なし。
「ユニバレ」なんてもう遠い過去の話で、先日復活した+Jは二次流通で高額で取引されているという。オピーしかり、ジル・サンダーしかり、これだけの規模になればユニクロを通じてブランドやアーティストを知る人も多いだろう。ウェアを通じたメディア的役割としても、もう既存のアパレルメーカーは太刀打ちできない。
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