J-WAVEの社会派報道番組「JAM THE WORLD」と、MXテレビの堀潤氏ナビゲート「モーニングクロス」が3月末で終わってしまった。
JAM THE WORLDは2001年にスタートした長寿番組。「ニュースを読み取る感性を伝える情報プログラム」というコンセプトのもと、日替わりナビゲーターが時事や独自視点の問題に鋭く切り込むという硬派な番組(2017年の改悪で若干薄まったが)。
ぼくは前社のオフィスでJ-WAVEが流れていて、独立してからもずっと聴いていた。特に社会問題を積極的に気にするタイプでもなかったのだが、JAM THE WORLDを聴いているうちにいつのまにか興味を持つようになっていった。
モーニングクロスは元NHKアナウンサーでリベラル系ジャーナリストの堀潤氏がナビゲーターの報道番組。見始めたのは一昨年ごろからだったが、Twitter連動で番組内で視聴者の意見を取り上げたり、生放送とMXという地方局(?)ならではの自由さが新鮮な報道番組だった。
特に様々な専門家や識者が持ち寄る課題について討論する「オピニオンクロス」は多くの気付きや問題提起に唸ることの多い素晴らしいコーナーで、Twitterでは終わることを惜しむ声が多数。
さて、ぼくらは普通に生きていて、どれだけの社会問題に接することができるのだろう。国営および民放テレビは話題優先で当たり障りのないニュースが流れ、インターネットにはクリック欲しさに真偽が定かではない拾い情報で書かれた記事が蔓延している。
しかし今は激動の時代。国際情勢、環境問題、国内政治、ぼくらが目を逸らさずに知っておかねばならない情報は少なくない。そうした状況で、JAM THE WORLDとモーニングクロスは多くの社会問題を知ることができ、知見を広げるきっかけとなっていた。朝の一時間、夜の一時間は、日常の中で社会問題に触れる貴重な時間だったのだ。
両番組終了により、ぼくの生活から社会問題に触れる時間が少なくなった。失ってみてわかる大切さ。残念ながら後継番組は(現時点では)穴埋めできるような存在ではなく、代わりを探さないと。
そうした中、ジャーナリストや識者がYoutobeなどのインターネットを使って発信する流れが強まっている。昨年は報道番組出身の方々が立ち上げた「Choose Life Project」が国内政治問題に正面から切り込み、クラウドファンディングを成功させるなど大きな話題となり、真の報道番組はインターネットメディアが主役になりつつある。
それはすなわち、社会問題すらも自ら積極的に情報を得なければ、今後情報格差は広がり続けるだろう。なにしろSDGsですら、国内認知度は50%なのだ。
良いニュースは小さな声で語られる。その小さな声を聞き漏らさないようにしていたい。そして、いつか大きな声になるようにと願う。
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