不定期ではあるが、かれこれ20年くらいブログを書いている。2011年3月11日を振り返ってみる。

「地震_2011年3月11日」

●地震発生時:静岡河口湖付近

車の中でも感じる激しい揺れ。信号待ちで止まっていたが、周りの建物から人が外に出てくる。信号が激しく揺れ、電気が消える。

静岡にいたので、震源地が静岡で大きい地震だと当初は思った。近辺は停電に見舞われるが、建物倒壊や雪崩などはなく、深刻な地震とは思わなかった。

●情報収集:ラジオ、インターネット、Twitter、テレビ、メール

車に乗っていたのでラジオで情報収集。東北が震源地でかなり深刻な地震であることが分かってきた。

iPhoneでネットから情報を得ようとするが、アクセス集中のためかつながらず。

Twitterは様々な情報が錯綜し、TLが流れるのが早いため、移動中だと多くの情報の真偽が判断出来ず、情報収集ツールとしては役に立たない。

地震発生後に住宅の住民によるメーリングリストで情報のやりとり。帰宅された方からいち早く建物の無事、自室の被害が少ないことなどを知らせていただく。自宅にねこを残していたので心配だったが、少なくても倒壊や火災の心配はなく一安心。

帰途途中でワンセグの存在をふと思い出し、テレビを確認。津波の被害や火災の映像など、衝撃的。視認によるインパクトは大きい。帰宅してからはテレビを中心に情報収集する。

各種情報を収集するツールだが、ラジオとメーリングリストが有効と感じた。ラジオはiPhone、車と聞けるツールが多いこと、音声情報だけのため、余計な情報に惑わされない。メーリングリストは顔が分かる方が実際に見た情報なので、信頼度が高い。

ただし、テレビにしてもラジオにしても、政府や各関係機関からの公式発表があまりにも遅いため情報の受け手としてはタイムラグが大きい。インターネット環境が使えれば、ラジオ、テレビ、ネット、Twitterなど複数のツールで情報を収集し、自分で取捨選択し、冷静に判断する必要がある。

Twitterは先にも書いたが、情報収集ツールとしては緊急時に機能しずらい。ただ、帰宅後につぶやいた後に多くの方からご返事をいただき、コミュニケーションツールとしては心強いと思った。

●道路

帰宅しようとするが、東京近辺の高速道路は全面通行止め。首都高速全面通行止めは多分生まれてから初めて。

通行止め解除がいつになるのかわからないので、一般道を選択。しかし幹線道路はのきなみ超渋滞。午後4時前に河口湖を出て、渋滞しながら東京方面に向かう。

午後10時頃に東名高速の通行止め解除。午後11時頃に厚木から高速に乗る。東京方面は空いていたが、首都高速完全通行止めのため用賀で渋滞。

高速を降りたら、環八、目黒通りと上り方面は空いており、深夜1時頃に無事に帰宅。下り方面は都内の電車が止まっていることによる帰宅する車で超渋滞。用賀から続く渋滞が目黒通りの先まで(少なくてもぼくが寝る深夜3時まで)続いていた。

●自宅被害

本棚から本が落ちた程度で、損壊などはなし。電気、ガス、水道も通常通り使える状態。震度5強での被害は少ない。

ねこたちは元気。気にしない子もいれば、怖がる子もいたけど、無事であることが一番。災害時には家族といることが一番安心であると感じた。

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あれから10年が経った。この10年で何が変わっただろうかと考えてみると、テクノロジーは大きく進化したと思うのだが、原発は未だ稼働している。メルトスルーしてしまった福島第一原発の核燃料は未だ取り出しの道筋も見えず、終息はいつになるかわからない。

震災後に政権を取り戻した自民党は長期政権を築くも、政治家や官僚たちは都合の悪い事実は隠蔽し、自分の身を守るために平気で嘘をつくことが日常化し、「責任を痛感」しても責任をとることはない。政治の劣化・腐敗を実感した10年だった。新型コロナ禍の対応をみていると、自民党政権下で大きな自然災害が起きたらどうなるのか。

それでも国政選挙の投票率は近年50%程度で有権者の半分は政治に参加する意思を放棄している。政治の劣化は国民の劣化に他ならない。

10年という節目だからか、メディアでは美談や反省の弁が流れる。でも、「このままではいけない」「よくしたい」という善意はみんなが持っているはずなのに、目に見える形としてはなかなか実感しにくい。

大きな自然災害でネガティブな変化は一気に起こる。でも、ポジティブな変化は一朝一夕にはいかない。だから「よくしたい」という気持ちを少しでもいいから、毎日行動に移し積み重ねていくしかない。

10年後にはもっとよくなっていると信じよう。

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