MOUNTAIN MARTIAL ARTSは2013年のオリジナルプロダクトスタート時から、スポーツウェアと共にデイリーウェアを作っている。
当時、アクティビティギア紹介サイトの「geared」さんが気にかけてくれて何回かご紹介してくれた。編集のKさんの文章が素晴らしく、ぼくよりMMAのことをわかりやすく言語化してくれているので一部転載させていただきます。
Mountain Matrial Artsがユニークなのは、彼らがトレイルランニングのためのアイテムを作っている「アパレルメーカー」では決してないというところだと思います。
「トレイルランニングをベースに新しいライフスタイルを提案する…」と自身が語るように、彼らは、トレイルランニングが生活の中にあるライフスタイルそのものを提案する「ブランド」なのでしょう。
そしてだからこそ、
モノを作って送り出すだけでなく、積極的にブログやWebコンテンツやイベントによって、新しい価値観をリリースしているのだと思います。
gearedの勝手な解釈ですが、彼らにとっては、ブログもプロダクトだし、逆に洋服もメディアなのです。そして彼らの服を買う行為は、彼らの提案する価値観へのコミットメントの表明とも言えるでしょう。
(2013.5.21)
たとえば米国の出版物『Kinfolk』が体現しているような、暮らしの中のさまざまなディティールを大切にしよう、楽しもう、という姿勢から生まれる文化のことを「生活文化」と呼ぶのであれば、Mountain Martial Artsの提案をここで仮に「運動文化」と呼んでみてもいいのではないでしょうか。
彼らが提案しようとしているのは、トレイルランニングというアクティビティとそれに寄り添うライフスタイルの中で、さまざまなディティールを大切にしよう、楽しもう、とする姿勢だと思うのです。
極端なことを言えば、ただ走るだけなら、一定以上の機能を満たしていれば、なにを着ていたって大きな支障はないでしょう。でもこれはどんな皿に盛りつけたって料理の味は変わらないと言っているのと同じです。その器が気を配って選んだ、最適なサイズと重みの白皿だったり、とても気に入っているいつものお皿だったりするだけで、料理を食べるという体験の質は違ってきます。
同じように、走るときに身につけるものによって、その運動体験の質はやはり違うと思うのです。
MMAの人気のグラフィックであるオリジナルのネイティブ柄やカモフラ柄は、それ自体が直接身体能力になにかを働きかけることはないでしょうが、それを着ている人がそのランで得られる体験の質はたぶん変わってくるのだと思います。
もちろん本質的には、それが必ずしもMMA製のウェアである必要はないわけで、ランナー各人それぞれの選択に任されているわけですが、MMAはそういう姿勢をメッセージとして伝えようとしているブランドなのではないかと思うのです。
さらに言うと、ランニングのときのスタイルというのは、自己表現の一種だと思うのです。とりわけトレイルランニングは、まだサブカルチャー的な要素が強いスポーツですからなおさらではないでしょうか。
そのランナーのパフォーマンスが、タイムという規格化された要素だけでは決まらない。何を着て、何を履いて、どういうマインドで走るのかも含めて「パフォーマンス」なのではないかということです。(ワラーチサンダルを履いてトレイルを走る人は、決してタイムだけを意識しているわけではないでしょう)。
そこでは体験の質や、自己表現の方向性みたいなものも、大きな要素のひとつになっているように思うのです。
(2013.10.28)
長くなったので続く。
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