パンツはメンズウェアの中でも伸びしろのアイテムだと思っている。ジーンズ、チノ、カーゴパンツ、ペインター、etc. 昔から愛されているオーセンティックなパンツが主流だが、まだ進化する余地がある。
国内外の出張が多くなってきた2017年ごろ、ぼくは愛用しているパンツになんとなく不便さを感じていた。
例えば飛行機に乗っている時。パスポートもスマホも近くに置いておきたいが、なんとパンツには前と後ろに2つづつ、計4つのポケットしかついていない上に、座っているとヒップポケットは使えないではないか!しかも前のポケットに縦長のパスポートとスマホを入れると座りにくい、、、
他にもハンカチ、財布、小銭入れと入れたいものはたくさんある。4つでは足りない。
ということで、2018年にMOUNTAIN MARTIAL ARTSで8つのポケットを備えたパンツを作った。自分で使いたかったのである。
座ると使えないヒップポケットはなくした。デイリーユースに加えてトレッキングにも使えるように軽量な撥水素材を使い、ウエストはゴム仕様。これはこれで気に入っていたのだが、より使いやすさを求めて、サイドポケットやウエストの仕様、シルエットなど毎年アレコレと改良を加えていった。
そして、今季はついに完成型に近づいた。(自分)史上最高のパンツ。
MMA Multi-purpose 9pocket Pants
ポケットは1つ増えて合計9個に。
フロントポケットは通常のパンツと同じ位置に2つ。ウエストは前開きでウェビングベルト仕様で、空港の金属探知に引っかからないのが旅行者にとってはポイント。
歩きやすさを考慮して少し高めに配置した脚部のサイド(カーゴ)ポケット。大きな変更点として、座った際にもモノを出し入れしやすいように垂直から斜めに変更した。
右足側は縦長型のポケットが二連。各々にスマホも入るし、山と高原地図がらくらく入る。
左足側には大きなポケットと、それに重ねるように小さめのポケット。大きいほうは帽子や文庫本が入る。今ならエコバッグを入れるのもいいかも。便宜上「小さめ」と表現しているポケットも、通常のパンツのヒップポケットくらいのサイズでハンカチもOK。
特徴的なのが背中の三連ポケット。これはトレイルランニングパンツのディティールで、体の中心部にモノを入れると重量を感じにくい。「アクティビティの機能性をデイリーユースでも」というのはMMAのコンセプトでもある。
これまでのスポーティーな形状からボディラインにフィットしたデザインに変更して、さらに容量を増やした。モノを入れて座ればさすがにかさばるので、サブポケット的に。
今季はシルエットを大きく変更して、ヒップとワタリには余裕を持たせ、裾に向かいテーパードする。裾口は細くなっているが、ファスナー付きなので脱ぎ履きもラクラク。
素材はストレッチ性と撥水性を持つ機能素材。ただ合繊にありがちな光沢感はなく、加工によりナチュラルな風合いにしているので、普段着としても違和感はないし、天然繊維の服とも合わせやすい。
大きなポイントとしては、多ポケットの機能系パンツなのに「機能もりだくさんですよ!」という押し出し感がないこと。シルエットと素材感はきれい目のシャツに合わせても違和感がない。
MMA CORDURA®︎ Denim 9pocket Pants
ちなみに「CORDURA®︎ Denim」バージョンもあります。
ポケットのディティールは同じだけど、シルエットはこちらのほうが腰回りがタイトでジーンズ風(そもそもデニムだが)。オレンジ色のステッチがポケットのディティールを際立たせて、無地バージョンとはまったく異なる雰囲気になっている。
履いていただければ、如何に現代のライフスタイルにフィットしているか、パンツは進化したのか実感していただけるはず。
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