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BLOG - 渋井勇一(RASSLIN'&CO.代表 / Mountain Martial Artsディレクター)

正解はひとつではない(卸ビジネス?D2C?)

久しぶりの更新になってしまった。展示会前だったので準備でバタバタで、、、

ところでみなさん、展示会はどうしているんだろう。ぼくはいつもは「オフィスでの展示会+日本各地の取り扱いショップさんを巡るトランクショー」という形態で開催していたのだが、今回はいろいろと考えた末、オンライン展示会にすることにした。

あらかじめ資料をお送りして、必要な場合はオンラインで商談や商品説明を行う。なにぶん初めての試みなのでどうなるかはわからないのだが、いつでも、どことでも繋がることができると考えれば、会場開催とは異なるメリットが見えてくる。

もちろん、実際に会うというコミュニケーションも大切だとは思うのだが、この状況下で感染リスクを無視して平時のように過ごす必要はないと考えている。東京での感染者は増え続けており、「東京に来てください」というのも憚れるし、こちらから出向くのも先方の不安の原因とも成りかねない。

いまだからこそ、新しい挑戦に取り組みやすい。

さて、このところ新型コロナ禍の影響もあってか「生き残るにはD2Cしかない!」的な流れも出てきている。もともとSNSやECの普及で大きなトレンドとなっていたし、一部成功しているブランドがあることが追い風になっているのだろう。

D2Cは「Direct to Consumer」の略であり、「デジタル上で完結する消費者に直接販売するビジネス」というニュアンスで理解しているのだが(違っていたらスミマセン)、最大の盲点は「どうやって消費者にブランドを知ってもらうのか、情報を届けるのか」である。

デジタルで完結する以上、実店舗よりブランドをスタートするハードルが低い反面、コンペティターは無限にいるだろう。そして「個性とコミュニケーション」が重要なビジネスモデルのため、成功したブランドを模倣すればよいという話でもない。ビジネスモデル以前に「ブランド構築」という課題が立ちはだかるというのはこれまでと何ら変わらない。

究極論を言えば、魅力あるブランドが構築できれば、どんなビジネスモデルでも成功するのである。

ぼくのブランドといえば、半分D2C、半分既存の卸ビジネスの「ハーフ&ハーフ」のような感じ。D2Cのメリットを理解しつつ、もともとセレクトショップに勤務していたからか、ショップはブランドにとって欠かせない重要な存在だと考えている。

ぼくのようななんでもない人間が始めたブランドの認知度が広まっていった理由のひとつとして、間違いなく取り扱いショップさんの存在がある。取引先に発信力のあるコアなアンテナショップさんが多く、SNSで発信していただいたり、店頭でご紹介いただいたり。特に機能性を持つ衣類という特性上、触れてみたいというお客様はいらっしゃるので、そうした際に日本全国に取り扱いショップさんがあるというのは心強い。

店頭でのお客様との接点はミクロのようなものかもしれない。それでもミクロが積み重なることがマクロにつながる。インターネットの世界(デジタル)はそもそもマクロと言えるが、結局はそうした地道な努力の積み重ねがマクロでの成功に繋がるはず。

ひとりで成功するほどブランドは簡単ではない(する人もいると思うけど、それはおそらく特殊な例)。多面的にアプローチした結果としてブランドの成長に繋がり、そういう意味ではブランドは個競技ではなく、団体競技、チーム戦のようなものと思っている。取り扱いショップさんはチームメイトだ。

手探り感のあるぼくのオフィス。

週末にはぼくのオフィスとショップさんをオンラインで繋いだオンライントランクショーの予定がある(実際にはトランクにサンプルをつめてお伺いするわけではないのだが)。

こちらも初めての試みで、どうなるのか楽しみ半分、不安半分なのだが、先にも書いたように今はいろいろなことに挑戦する機会。

正解はひとつではない。いろいろと試行錯誤しながら、自分なりの正解を探していく。あらためてそんなことを考えさせられる新型コロナ禍である。

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