三月中旬、いつもより一ヶ月以上遅い春夏カタログ撮影。
カタログも13号目にもなるとアイデアもなかなか出てこないし、「早く作れ！」と上司に怒られるわけでもないので、ずいぶんと遅くなってしまった。
でも撮影日は春の陽射しを感じる暖かさで、まさに春夏の雰囲気（そりゃもう春だし）。どちらにしても商品の立ち上がりも3月末なので、結果的によかったような気がする。次回もこのタイミングでいいや。マイペースが一番。
2020春夏のシーズンテーマは「アメトラ&リゾート」。いつもより少しファッションテイストを強くしてみた。そのテーマに沿ってモデルをイメージするのだが、今回はUA卒業組のお二人にお願いすることにした。
ぼくの在籍時に一緒に働いたことはないのだけれど、ふたりともファッションランニング系のメディアで知っていたし、マラソンも速いリアルなランナー。なんといっても「アメトラ&リゾート」なんていうファッション寄りのテイストは、ファッションを知っていることでより深く表現できるはず。同じDNAを持つ者同士、共通言語が多いのだ。
フォトグラファーの古谷さんはなんとLeicaで撮影！事前にイメージをリクエストしておいたのだが、おかげさまでよいビジュアルができました。
またシューズはOnさんにご協力していただきお借りしました。自分で言うのもなんだが、スイス生まれのスタイリッシュなOnはMMAにマッチ。ランニングが繋いでくれたご縁に感謝。
先にも書いたが、MMAの立ち上がりは今月末。一般の方々が春物モノを着たくなる気分は3月くらいからだろうし、気候や気分に合わせて（マイペースでやっていたらこの時期になってしまったというのもあるが、、、）。
でもそれでいいのだ。ブランド都合を押し付けるより、ユーザーさんが着たい時期に、気持ちよく着てくれることが大切。売ってナンボではなく、使っていただいてナンボなブランドなのだ。
そもそも12月とか1月に春夏モノが立ち上がって、暑くなる6月にセールが始まっちゃうっておかしいよね。誰かがこの業界都合優先のサイクルを止めないと、自分の首を自分で締めているようなものじゃないのかな。
自分のブランドに関して言えば、最近は「シーズンを分ける必要ってあるのか」と思い始めてきた。世の中は急激な速さで変わっていく。作り方も、売り方も、ビジネスも旧態依然としたこれまでと同じやり方が正しいのか。思い切ってドラスティックに変えてみたら、新しい何かが見えるかも、なんて思っている。
こういうのを考えるのも、ブランドの面白さ。
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