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一週間ほど、香港に行っていた。

香港で開催されるチャリティートレイルレースに出る予定だったのだが、先週から香港のデモの状況が悪化。日本を発つ前日にレースがキャンセルになった。

とはいえ、もうエア代もホテル代も支払っているし、結局行くことにした。

香港は何回か行ったことがあるけど、今回の飛行機は行きも帰りも過去最高に空いていた。抗議の場としてニュースでも流れていた香港国際空港もビックリするくらい人が少なかった。そりゃそうだ。こんな時期に香港に観光に行く人はあまりいないだろう。

一見すると街は平和のようだが、デモの爪痕はあちらこちらに見受けられる。一部の駅の入口は封鎖され、中国系列のショップはクローズしている。中環(セントラル)は日本でいえば東京駅のような場所だが、落書きだらけで歩道の煉瓦は掘り出されている。なにしろ人が少ない。前回来た時はランニングするのも難儀したのだが、、、

トレイルの帰りに道路封鎖に出くわした。黒い服を纏ったプロテスターを見かけたが、彼らからは狂気を感じた。追い詰められ、怒っているのだろう。

中環(Central)への散策の途中、金融街の金鐘(Admiralty)では突然平和的なデモに遭遇した。数千人の老若男女、おそらく一般市民たちがルールを守りながら、静かに政府に対する主張を訴えていた。

日本ではTwitterで香港の情報を追っていたのだが、リベラル系を多くフォローしているせいか、政府と警察が悪という印象だった。プロテスターだけではなく、一般市民やメディアに対する理不尽な攻撃。表に出てこない2500人を超える理由なき自殺者と死者がいるとも言われている。もはや長期的な天安門である。

しかし、暴走するプロテスターたちの破壊行為で迷惑を被るのは一般市民たちなのもたしかだ。香港島と九龍をつなぐメインの橋は封鎖され、香港の地下鉄MTRも一部通行止め。交通網は混乱し、日常生活に支障をきたす状況で自宅勤務や待機の会社もあるという。

警察の暴力がエスカレートし、学生を中心としたプロテスターが過激さを増していく。その結果が大学を舞台とした攻防戦で、ニュースから流れる映像はもはや戦争である。ぼくは70年代安保闘争を思い起こした。

この闘いはどこまで続くのだろう。繰り返しになるが香港政府と警察の暴力は許されることではないが、自由のための闘いは長引いており若者たちも簡単には引くことは出来ない。もちろん、中国が引くこともないだろう。平和的解決への糸口が見えないまま、事態は悪化していく。

香港の街に立ち、思ったことは、後年、歴史の教科書に載るであろう事変の最中なのは確かだということ。

トレイルレースにチームメンバーで着る予定だったTシャツ、WE ARE ONE。一日も早く、香港に平和と自由が戻ることを祈っている。

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