ブランドを始めてから、旅に出る機会が増えた。国内外のトレイルトリップとか、取り扱いショップさんでのトランクショー（予約会）とか。
そうした経験から、ぼくが考える旅で着る服に必要な要素は、
・乾きが速い（旅先で洗濯してもすぐ乾く）
・ある程度の寒暖差に対応する（レイヤリングも可）
・嵩張らない（荷物は減らしたい）
・軽量（荷物は軽いほうがいい）
これ、アウトドアウェアやスポーツウェアが満たしている。
加えて、
・多くのシーンに対応する
これも重要だと思っている。機能性が高くても、原色バリバリやスポーツ感丸出しの服で街中はあまり歩きたくない。理想はアクティビティもできて、そのまま街着としてもOKなデザイン。
これは、Mountain Martial Artsが満たしていた。
先日の青森手ぶら観光を例にコーディネート紹介。
OUTER: MMA Packable Stretch Wind Shell
TOPS: MMA Solid Pocket Dry Tee
BOTTOMS: MMA Multi-purpose 8pocket Shorts
CAP: MMA Hello Mesh Cap
初日は峠超えサイクリングからスタート。長時間で負荷の高いサイクリングは汗をかきそうだったので、速乾素材のポケットTの上にウィンドシェルを羽織る。ボトムスは8つのポケット装備の撥水ショーツ。
TOPS: MMA POLARTEC Power Stretch Pro Zip Hoodie
BOTTOMS: MMA Quilting 7pkt Run&Mountain Pants
午後からはカヌー。運動量少なめ&日暮れも早いと予想し、湖の上は冷えそうなのでトップスにPOLARTEC Power Stretch Proのフーディーを着る。
Power Stretch Proは4方向にストレッチする軽量フリース素材で、なにしろ着心地抜群！高い通気性と保温性、速乾性を持ち、アクティビティ時の着用でも快適。そもそもガチスポーツにも使えるように開発された素材なのだ。
ボトムスはPOLARTEC Alphaをキルティングにしたパンツに着替えた。Alphaはこれまた超優れ素材で、旧来のダウンや化繊中綿の欠点を克服するために米軍と共同開発された最新のインサレーション。軽量、通気性、保温性に優れ、あらゆる状況で使用可能であることを目的としている。
加えて、素材自体が薄いので、暖かいのに通常のパンツとシルエットが変わらない。例えばダウンパンツであればモコモコシルエットになるし、持ち運びにも嵩張ってしまう。Alphaのこのメリットに注目している人はあまりいない（と思う）。
このパンツは自分的過去最高傑作パンツ。ただ、もう作らないと思いますので、在庫があるうちにお早めのご購入がオススメ！
TOPS: TMRC Thermolite Fleece Zip
BOTTOMS: TMRC Thermolite Fleece Cargo Jogger
部屋着はTHEMOLITEのマイクロフリースを使ったTMRCのセットアップ。こちらも薄くて暖かいうえに、ほどよいリラックスシルエット。部屋着としてだけではなく、もし昼間でも想定以上に寒かったらレイヤリングにも使える。一石二鳥。
OUTER: MMA Packable Stretch Wind Shell
TOPS: TMRC Running Vest with Tee Long
BOTTOMS: MMA 7pkt Running Pants Reg V4
CAP: MMA Hello Mesh Cap
BAG: MMA DUSTY solid
二日目はサイクリングから美術館鑑賞、さらにトレッキング。
TOPS: MMA POLARTEC Power Stretch Pro Zip Hoodie
前日に続きPOLARTEC Power Stretch Proのフーディーのレイヤリングで寒さ調整。
サイクリングとトレッキングは言うまでもなく異なるアクティビティだが、ビックリするくらいウェアを変える必要がなかった。「このウェアは○○用」と決めているのは自分自身かも。MMAなら、全部一緒でもOKです。
TOPS: MMA Buffalo Check Treking Shirts
BOTTOMS: MMA CORDURA®︎ Stretch Denim 8pkt Pant
HAT: MMA Mountain Mesh Hat
最終日は自転車で美術館に行った後、青森市内でおみやげ購入。午後には新幹線に乗り帰京した。
シャツは一見普通のチェックシャツだが、特殊多層構造により高い吸水速乾性を持ち、通気性を高めたグリッド状の機能素材にヴィンテージのウールバッファローチェックをプリント。
もともとトレッキング用に企画したので、ザックを背負うことを想定して肩には撥水ナイロンで補強。昔の人はウールシャツで登山したというが、ぼくの考えるトレッキングシャツがこれ。こうした機能は、デイリーでも有効なことは言うまでもない。
デニムパンツは旅での使用を想定している。素材は摩耗や引き裂きに強いタフなCORDURAデニム。ヘビーオンスだが、ストレッチ性を持つので快適な履き心地。
ポケットを8つ装備し、スマホ、財布、コインケース、時にはパスポートなどを入れることができる。ヒップ部分のポケットは廃し、新幹線や飛行機、長距離のドライブなどで長時間座っていてもストレスを感じない。
二泊三日、これだけのウェアもすべてザックに収まる。
見た目は普通。でも機能的。旅に必要であり、それはおそらく今後デイリーユースにも求められる要素。
余談。
旅に不可欠なのがガジェット類。旅先で仕事もできるし、音楽も聴けるし、UFCも、新日本プロレスも、Netflixで映画を観ることもできる。地図も、時刻表も、予定表も、エアチケットも、新幹線のチケットも（東海道のみ？）持つ必要がない。なんなら財布もいらないかも。
子供の頃に夢見ていた近未来がやってきている。生きているうちに自動車が無人で動きそう。
服も、ガジェットも、時代に必要とされているのは進化なのだ。
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