「MMAのデザイナーの渋井さんです」

と、ご紹介していただくことがある。たしかにデザインはしているのだが、営業も発送も撮影も雑用もしているので、なんとなくしっくりしないような。

デザインよりも先に考えるのが、ディレクション。それよりも先に考えるのが、ブランドコンセプト。そのあたりがなくて「デザインだけする」というのはなかなか難しかったりする。だからブランドにはディレクターとデザイナーがいるはずで、ぼくの場合は兼任。

デザインの何が難しいかというと、無限だから。文字だけを見ても、英語、日本語表記があって、さらにフォント(文字体)の種類も無限にある。さらにさらに図形などの要素を加えていくと考えると、永遠に答えが出なさそう、、、

つまり、闇雲にデザインしても、デザイン単体では意味をなさない。必然性や説得力といった意味合い(ディレクション)を持たせて、初めてデザインは力を発揮すると思っている。

本題です。

晩夏のスポットアイテムとして、まだまだ暑い時期に最適な軽量撥水素材を使ったAir Light Run Pantsが、Patchwork、Border、Botanicalの3つの柄で登場。同素材でSide Slit Run Skirtもあります。

ランニングパンツの柄もゼロから考えると本当に難しい。だからぼくは柄を考える時に、「ディレクション」に紐づく「スタイル」をイメージする。

夏に合う(ディレクション)。
アメトラスタイル、
マリンスタイル、
リゾートスタイル、
みたいに。

作るものはスポーツ寄りのアイテムでも、デザインはファッションテイスト。だからデイリーユースでも違和感がなく、お手持ちのデイリーウェアとも合わせやすい。長らく携わったファッション業界の経験と洋服オタクぶりが役に立っている。

点(デザイン)ではなく、線(スタイル)。その視点があると、スポーツでももっとコーディネートを楽しめるはず。例えばPatchwork柄のランパンには、トラッド感のあるポロシャツ型のランシャツとか。

あ、作ってない、、、

だけど、スタイルからアイデアが湧いた。来春夏は作るかも。

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