こんにちは。
スタッフのNanakoです。
突然ですが皆さんはzineや本を購入するときどんな基準を持って選書していますか?
学びのため?話題のため?綺麗だから?なんとなく直感で?
私は学び半分・好奇心半分といった感じで本を選ぶことが多いです。
何が正解か、とかそんなつまらないことはどうでも良いのですが、
そういう『視点』を増やし、かつそれを楽しむのはとても良いことだと思います。
というわけで!
今回はZineをもっと楽しむポイント、と言いますか視点について僭越ながら私から紹介したいと思います。こういった選び方もあっていいかもと気づいたので言いたくなった、というのが本音ですけど!
その新たな?基準で選んだ本たちがこちら。じゃん。
お気づきになったでしょうか。というかブログのタイトルでバレてるか…。
表紙のカラーで選書してみたのですが、どうでしょう。
今回は黄色を選んでみました。元気が出るカラーですよね。
SALT AND PEPPERで取り扱うzineやハードカバーは着実に増えていて、その数は800タイトルを超えました。
最近ご来店されるお客様の中には「こんなにたくさんあるとどれを選んだらいいのかわからない〜!」という方もいます。…わかります。私も、いまだに棚を見返してはアレっこんな本あったけ?かっこいーってなってますし。
棚の端から隅々チェックするのもいいですが、気分に合わせて
「今日は黄のカバーから見てみよう」
とかいうふうに見ていくのも楽しいですよ☆という提案でした。
提案だけというわけにもいかないので今回選んだこの5冊を左から順にご紹介したいと思います。はじめはこちら。
Juergen Teller “The Master IV”
2005年にスタートした「The Masters」シリーズの2019年新作。荒木経惟、ウィリアム・エグルストン、ボリス・ミヒャロフ、シャーロットランプリングに捧げられ、子の4人を取ったポートレート作品で構成されている。230 x 175mm, ソフトカバー, 48 pages
一枚目のアラーキーの顔…なかなかのインパクトです。現代アートをそのまま形にしたというような本ですね。きつねがかわいいなぁ。
お次はこれ。
Visual Malaise “Spooky Witch Zine”
Visual Malaiseという名義でも活動するサンディエゴ出身のアーティスト、Chris BilyeuがLAのSECRET HEADQUARTERSよりリリースしたイラストzine。
スケートボードやメタルミュージック、ホラームービ―などから影響を受けたChrisの描く、風変わりな魔女にまつわるアートワークが収録されています。
オリジナリティあふれるイラストでモノトーン一色のプリントながら見応えたっぷりです。猫のフォルムと表情が特に好きです。私は。
お次はこれ。
Vincen Beeckman “Claude & Lilly”
ベルギー人フォトグラファー、ヴァンセンベックマンによるzine。Wilco Artbooksよりリリース。
本書はリリアン・マースのパートナーだったクロード・ヴァン・ヘイレンとリリアンを記録した写真集。リリーは2018年6月6日に亡くなったが、クロードは最期まで彼女の側にいた。クロードとリリーのロマンスは作者の写真の中に永久に息づいている。
細長い形が珍しいzine。この説明文がなくても写真からは愛が伝わってきます。こんな素敵なカップルになりたいものだ…
4冊目はこちら。
《再入荷》 ベルリンを拠点に活動するアーティスト・デュオ、ZEBUによる作品集。動物たちによる奇妙で不思議なサーカスの世界が独特なタッチで描かれています。
こちらのアーティストのzineは他にも2タイトルの取り扱いがあります。シンプルかつ大胆な造形のグラフィックが魅力です。ちょっと和田誠のタッチを思い出しますね。(そんなことないですか?そうですか…)
最後5冊目はこちら。じゃん。
メルボルンのグラフィティアーティスト、Priestによるzine。
私的な感想としてはストリートアートを描くアーティストの勉強風景?を見れるのが面白いし、嬉しいですね。こういうアートをする人って努力の部分を隠しがちというか見せないほうがかっこいい的な雰囲気があってなかなか裏側を見られないので。
壁に描く前に紙に練習とかしてると思うとなんだか愛おしく思えてきます。思えてきませんか?きますよね。うんうん。
紹介は以上になりますがいかかがでしたでしょうか。色で選ぶのもなかなか面白くありませんでしたか?分類を変えてみることで新しい気づきや発見ができると思うのでぜひみなさんも自分なりの探し方、楽しみ方を見つけてみてください。
Staff Nanako Toriya
SALT AND PEPPER