SNSをぼんやりスクロールしていたら面白いミームが目に飛び込んでいた。
京都・清水寺を背景にイーゼルに乗せた大きな用紙に熊が「人」という字を揮毫しているものだ。これは今年の漢字「熊」に対するパロディだろう。
今年の熊関連のニュース話題はすごかった。この文字が選ばれるのはさもありなん。しかし熊の目線で見るとやっかいなのは「人」ということになる。こちらはただ食べ物を求めて里に降りただけなのに、多くに人に追い回されたり時には撃たれたり。
被害に遭った方たちやその関係者たちにはお気の毒だが、この騒動は来年もその先もずっと続いていくだろう。熊が里に来るのが当たり前でそれがニュースにならないという日が来るかもしれない。開発やなんやかんやで今後、野生の熊の生息地は減ることはあっても増えることはない。
それにしても今年の漢字は「熊」以外に思い当たらない。毎年、なんのためにこのイベントがあるのか疑問に思っていたが、今年はなんとなく納得している自分がいる。
一方、あの流行語大賞はなんなんだろう。「働いて、働いて、働いて〜」云々。これ流行したのかな? というより数年先、この言葉を振り返りながら、ああの年はこんな年だったなあ、なんて思い出を噛み締められるのだろうか。
やはりこっちも「熊」のほうがしっくり来るような。