BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

ここだけの話-その4

 先月末に更新されたライノが届けるニュースレター「ここだけの話」を掲載するのを忘れていたので、本日アップします。ご笑納ください。

 

五稜郭より愛をこめて

「ノストラダムス大予言」を小学生時代に読んだ。え!  おれ40まで生きられないの? 半信半疑であったけれど怖かった。年を重ねるにつれ、それが妄言だとわかっていながらも1999年7月までは心どこかでハラハラしていた自分がいた。

 そういう男なで、たつき諒さん「私が見た未来」も看過できない。7月5日は危ない、でも北海道なら大丈夫らしい。ということで函館行きチケットを予約した。

 現地ではアスパラ農家さんを訪ねたり、朝市で美味しいコーヒーをいただいたり。それなりに文化活動をしてしまうは、こういう仕事をしている宿命か。たまたま参院選選挙期間ということで、コーヒー屋さんで函館市長にもご紹介いただいたり、地元選出衆議院議員方ともご挨拶させていただいた。

 もちろん時間はたっぷりだったで、観光地である「金森赤煉瓦倉庫」へも。

 しかし施設は素晴らしいけれど、中身がすこし残念な感じ。ヤンキー的かわいいファンシーグッズお土産や、デザインをもうすこし見直せばいい線いけるというすこし物足らないアイテムばかり。要するに買えるもがない。せっかく国内は及ばず海外からも多く観光客が訪れているだからここでしか買えないもを集めたり作ったりすればいいに。

 これは日本中すべて観光地に共通する問題点だなあと歩きながら、ああすればいいこうすればいいなどと勝手にブランディングを考えてしまうである。さっき市長に会ったばかりだし。大きなお世話であるが。

 自分出身が倉敷ということもあり、観光地に関しては子供頃から一家言ある。こういうところに必要なは、長時間滞留できるポイント(飲食以外)であったり、憩える空間であったりする。自分が市長なら駅前タクシーやバスが停まっている巨大なロータリーを大きな木と芝生を敷き詰めた公園にするだが。でも雪シーズンは寒々しいか。

 さて、当地では朝食にお寿司屋さんへ赴いた。はこだて自由市場「すし雅」さんである。わずか5席で早朝から受付簿に記帳し、順番に案内される人気店。

 市場通路ようなところにあるお店だが、これが美味しい。ちょっと感激レベル。ここだけの話、東京「さいとう」「すぎた」など名店よりも楽しさでは勝る(個人比)。店主に気を使わなくてもいいし、お世辞をいう必要もない。総合的な満足度では高級店を圧倒している。
そしてお勘定はそ10分1。いやはや。

 満足度って、味や見た目だけではない、どんな楽しい経験をさせてくれたかなんだよな。

 人を惹きつけるはそうした楽しさ積み重ね。そしてプロデュースされてない素朴さ。

 箱が先にあって(赤煉瓦倉庫など)中身をどうするかと考えて詰め込んだ施設で感動を覚えたことはない。しかし一軒が二軒、三軒と徐々に形成された市場や街というオーガニックに成長した場所は強いなと改めて思う。地元おじさんたちが、朝から市場で買った海鮮を炭火で焼いて一杯やってる姿はある種神々しく、仲間に入りたかった。函館、いいわ。

 お土産を探してみたら、白い恋人、六花亭、そしてROICE。ここももうひと工夫欲しいところ。さすがに「私が見た未来饅頭」はどこにも見当らなかったが。

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