BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

タトゥが入ったバス運転手

 今朝は早くからコンサルタントさんたちとの定例会議。この暑い中、スーツにネクタイ。一方こちらはTシャツにショーツ。スニーカーを履いているとはいえ、この非対称性に申し訳なく思う。もはやシャツさえ重ねられない気温だ。一体、どこまで暑くなるのだろう、この夏は。

 我々のような会社であれば、このようにショーツや場合によってはビーサンでも仕事ができる。しかしまだまだそうできない業種も多い。クールビズなんて言葉が一時流行ったが、最近あまり耳にしないのはどうしてだろう。定着したのか、諦めたのか。どちらにせよ、もっと抜本的な意識改革が社会に必要だ。

 先日バスに乗っていたら張り紙があった。

 運行中の乗務員のサングラス着用について、と掲示されていて、そこに「運転中の視認向上、疲労軽減を図るため乗務員がサングラスを着用して常務する場合がある」とある。

 どっかのおっさんが、たぶんクレームをつけたのか、あるいは先回りしてクレームを回避するために会社が考えたのだろうか。しかしこんなことに目くじらたてる社会、これをなんとかしたほうがいい。これは政治家の仕事ではない。こういう社会コンセンサスのムードを作るのはメディアの仕事かもしれない。

 ロサンゼルスのビーチの警察はショーツを履いているし、ドーナツ屋にもコーヒーショップにも買い物に来る。一方こちらは公務員がユニフォームで休憩しているだけでも怒られる。こちらの非対称性もなんとかしないと。

 タトゥが入ったバス運転手が日本に生まれるまであと50年はかかりそうだ。

 

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