BLOG - 蔡 俊行(フイナム発行人)

サリンからのフイナム物産展

 30年というとかなりな年数である。

 30歳の人から見ると1/1、しかし60の人からすると30/60、約分すると1/2。いわゆるジャネーの法則。歳を取るにつれて自分の人生における「1年」の比率が小さくなるため、体感として1年が短く、時間が早く過ぎると感じるというあれだ。

 だからかその30年前の3月20日の朝のことは鮮明に覚えている。自分や身近な人が被害に遭ったわけでもないのに。

 すごく天気のいい爽やかな初春を感じられる朝。空気がすんと澄んでいた。

 しかし駒沢通りがひどく渋滞してた。大きな事故か工事でもやってるのかなとノロノロとしか動かない。あとでわかる地下鉄サリン事件が起こったすこし後だった。

 オフィスが代官山にあり、まだお世話になっていた出版社が東銀座にあったので地下鉄日比谷線は週に何度も使う路線。事件のあった朝8時ごろに利用することは無かったが後で事件のことを聞いて震撼した。

 いまだ後遺症に悩む人がいるという。

 この年の1月には阪神大震災もあった。大きな事件が立て続けに起きこれからどうなると思ったもんである。

 30年後の今年、7月に大きな災害が来るという噂が駆け巡っている。フィリピン沖に隕石が落ちるとか、海底火山が噴火するとか大きな津波が押し寄せるとかなんとか。

 先日飛行機の特典航空券でその日にちの前後を見たら北海道便はほぼ満席であった(有料席はまだ大丈夫)。どうやら北海道は安全らしい。みな考えることは同じ。

 明日の春分はそんな物騒なことのない穏やかな一日になるといいね。

 というのも明日から23日までの4日間、渋谷の宮下パーク(←表記違うか)でフイナム編集部が「ファッション物産展 in MIYASHITA PARK」やります。

 よかったらお出かけください。

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