いよいよ明日、アメリカで新しい大統領が就任する。いよいよというと期待しているという気持ちの表れとも思えるような副詞であるが、逆な使い方もある。そこは読み手の判断で。
その新大統領、その前日から移民に厳しくいくと大上段に構えている。何百万人もいる不法滞在者を誰がどうやって見つけて、出身国に送還するのか。時間と費用がものすごくかかるというが果たしてどこまでやるのだろう。
アメリカにいる知り合いで、ビザが切れたままずっと居続けている日本人を何人か知っている。だいたい飲食関係で働いている人たちだ。この法律が厳しく履行されると彼らも送り返される可能性がある。何十年もアメリカで働き、家族も増えているが、もし見つかれば情状酌量はないだろう。
この反移民法であるが、ぼくらのような旅行者にも厳しいものになるかもしれない。どうしてこんなに行列するのかというイミグレーションの待ち列がさらに伸びるのは間違いないとしても、ちょっとした仕事などで渡米する際の手続きとかも面倒になりそうだ。
考え方によっては、これまでの慣習や方法で政治をやってもあまり変化がなかったのに怒った民衆の政治に対する復讐とも言える。どう転ぶのか。
アメリカの20年遅れをいくという日本。この先、こんな政治家が出てくるのだろうか。